その手は桑名の焼き蛤⑦ お多度かけねば片参り


「お伊勢参らばお多度もかけよ、
 お多度かけねば片参り。」

せっかく桑名にいるんだから多度神社へ。
桑名から大垣を経て揖斐につながる
単線ながらも全線で57.5km。
もともとは近鉄の養老線だったが、
2007年10月から引き継がれた「養老鉄道」。
桑名〜多度間は13分。
310円はちと高いか。
多度駅の駅務室で聞くと
歩いて上りなので25分くらいかかるとか。
でも…「K-バス」という地元の足を支える
桑名市コミュニティバスがタイミングよく、
現れたので…使わせてもらいました。
全国的にも珍しく神馬舎には、
ホンモノの神馬がおりました。
多度大社は5世紀後半からの歴史があり、
天照大神の第3皇子
天津彦根命(あまつひこねのかみ)」、
がお祀りされていることもあって、
北伊勢地方の総氏神様として、
神格が高かったようです。
相殿には男神「面足尊面(おもだるのみこと)」、
女神「惶根尊
(かしこねのみこと)」が祀られる。
天地開闢
(てんちかいびゃく)のときに
お生まれになられた神世七代の第六代目の神
この奥は霊験あらたかなる
神域なのでしょう。
こちらが「別宮 一目連(いちもくれん)神社」。

天津彦根命の子
「天目一箇命
(あめのまひとつのかみ)」を祀る。
天目一箇神は、岩戸隠れの際に
刀斧・鉄鐸を造られたと記されている神。

美御前社
(うつくしごぜんしゃ)
このお社だけが華美な装飾彫刻で、
異彩を放っていました(・ω・)v
宮人よ 我が名を散らせ 落葉川
松尾芭蕉が多度の地を訪れたのは
1689年(元禄2)のことだったそうです。

ところで「お多度かけねば片参り…」、
多賀大社だと
「伊勢に参らばお多賀に参れ、
 お多賀参らねば片参り」
熊野三山にあっては
「伊勢に七度、熊野に三度、
 どちら欠けても片参り」。
真意のほどは街道旅籠仲間、
商い業のキャッチフレーズやったとも…。
帰りの「K-バス」だと養老鉄道の桑名行きが、
ぐっと遅くなるので駆け足で多度駅へ。
みちすがら、
かつての小学校の校舎に出会いました。
あとで調べてみると
旧多度尋常高等小学校」だったとか、
1933年(昭和8)に完成した
昭和初期の校舎建築だったとか。
二宮尊徳像もありましたよ。
ふたたび桑名へ…
多度駅に買い求めた養老鉄道グッズ
マグネットカーで上から、
ラビットカー、センロク、マルーンレッド。
ラビットカーはもともと近鉄南大阪線で
活躍した高性能車両で唯一の現存車両が、
養老鉄道に在籍しているのです。
実は三重にはいろんな鉄道や軌道が
あるらしく「たのしいみえののりもの」なる
パンフレットも見つけました。
また、電車目当てに訪れたいと思います。

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