福岡をゆく 赤レンガのドーム
















福岡に残る赤煉瓦のドーム。

建築家 辰野金吾(1859~1919)の
設計の洋館は、
戦火をまぬがれた明治の西洋建築。
1909年に竣工された
旧 日本生命保険株式会社 九州支店でした。

1969年に国の重要文化財に指定を受け、
1972年に「福岡市歴史資料館」に、
その後 2年近くの修復工事を経て、
2002年に「福岡市赤煉瓦文学館」として、
開館されたものです。


















ドームや小塔、屋根窓を多彩に配されている屋根。
赤煉瓦に白い花崗岩の外壁は、
洋館の要素を全てが盛り込まれています。



















二階から塔屋部に設けられた螺旋階段は、
辰野も自慢の設計だったようで、
竣工写真のなかにわざわざ階段の途中に人を
配しているものがあるそうです。
あのエッフェル塔を見学しデザイン的な影響を
受けたのではと言われています。



















1階の会議室に見られる
アール・ヌーボー様式の大理石の暖炉。



















吹き抜けの階段室の天井の装飾も美しく。

















円錐状の屋根は創建当時の
スレート屋根に改修されて、
交差点に位置してランドマークとして、
今も街の景観を支えていました。


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