いのちどぅ宝の島へ⑤ 斎場御嶽 vol.1
かつれ琉球王朝の御嶽だった
「斎場御嶽」へ…
せーふぁうたき と読みます。
ひめゆりの塔〜平和祈念公園
と巡って…レンタカー返却の
時間まで2時間ほどあったので、
ガイドブックでチラッと。
那覇からバスだと1時間、
「次来る機会を作るのは、
ムズカシイだろう」と
思いたち向かいました。
かつては訪れる人も少なく、
斎場御嶽の広い聖域には、
人影もまばらだったとか…
観光スポットとなったのは、
2010年の世界遺産登録、
入口に入場券売場ができ、
駐車場が整備、
観光バスのルートになった。
御嶽には社殿がありません。
その理由は信仰から来た
意志の結果なのでして、
「御門口」(うじょうぐち)
と呼ばれる入口には、
今も門も鳥居もなく、
古びた石灯籠が二基のみ。
かつてここは男子禁制で、
やむを得ず中に入らざるを
えない男性は、帯を解き、
左合わせの女装をして入った…
「久高島遥拝所」から
久高島を臨むが霞む先に…
琉球王国の絶対的存在である
国王はまさに太陽であり、
その太陽の有る方向にあるのが
久高島(くだかじま)。
琉球における最高神女、
聞得大君(チフィジン)。
斎場御嶽で就任の儀式
「御新下り」が行われました。
古記録※によると…
御新下りの行列は、
早朝に首里城を出発し、
ここ斎場御嶽 到着は
夜9時になったそうです。
斎場御嶽をなぜこの場所か?
については、太陽の上る方向に
その島影を浮かべている
久高島を抜きにしては語れない。
御門口から石畳の参道…
明治の頃まで鬱蒼と茂る
昼なお暗い森だったとか。
沖縄戦の陣地構築のため、
乱伐があってかつての
面影にはないのだそうだ。
ココは「艦砲穴」で、
鉄の暴風と言われた名残。
多くは埋められたが…
戦争遺跡として保存されたもの。