そんなバナナ!パイなぽぉ~!~驚異の超絶技巧①


あべのハルカス美術館でやってた
「驚異の超絶技巧!
明治工芸から現代アートへ」

覗いて来ましたよん。

いつもは土日は18:00まで
なんですけど…

3月16日(土)は、
「超絶!
 フォトジェニック・ナイト」

閉館後に自由に
写真撮影ができるという
イベントで目指せインスタ映え
2014年の
「超絶技巧!明治工芸の粋」展を
きっかけに大注目の安藤緑山
【牙彫】《パイナップル、バナナ》
パイナップルの
鋭く尖った剣先形の葉!
トゲトゲした表皮、
斜めにカットの切り口…
シュガースポットと呼ばれる
茶色い斑点があるから〜
まさに食べごろ剥いた皮の裏。
まさにこの彫りこそが、
緑山の腕の見せどころ、
ということなのです。
【牙彫】安藤緑山《玉蜀黍》
 清水三年坂美術館 蔵

収穫されてから立つ時間、
皮の萎みがそれを伝える。
手で剥いたときにできる
ギザギザの間から、
美しく並んだ粒。
【牙彫】安藤緑山《柿》

小さめのコロンとした柿、
枝付きの柿…
同心円状に広がる黒いキズ。
柿は緑山得意の
モチーフだったそうです。
【牙彫】安藤緑山《干柿》

白い粉がびっしりで
とても甘そうな…
象牙の硬さを感じさせない、
籠にでも入ってれば、
きっと手が伸びる筈。
緑山による干柿、
伝わるのはこれが唯一とか。
【牙彫】安藤緑山《松茸、しめじ》

笠が開き縁が裂け始めたもの、
ささくれた軸、
でこぼこした石づき…
国内産だといくらする?
なんてのはゲスな想いか。
地味な色目の松茸のなかに、
彩りとしては「しめじ」が、
存在感を示しています。
【牙彫】安藤緑山《松竹梅》
  清水三年坂美術館 蔵

小さな竹の子梅の実の折枝、
そして松毬の吉祥題。
【牙彫】安藤緑山《兜虫と南瓜》

一片の南京のうえを、
オスの兜虫が這う。
兜虫は金工だから、
おそらく専門の金工師
別注したものでしょう。
【牙彫】安藤緑山《トマト》
 清水三年坂美術館 蔵

ヘタのまわりには
放射状の深いシワ…
今は季節を問わずに
目にするトマトですが、
緑山がコレを作った頃、
江戸時代はもっぱら観賞用
伝来は寛文年間で、
食用トマトの栽培は、
明治に入ってからなので、
とても貴重なものだったそうです。
【牙彫】安藤緑山《葡萄》

【牙彫】安藤緑山胡瓜

畑から採ってばかりの胡瓜、
表皮のイボ、細い蔓、
先端のしぼんだ花と、
そして葉の下で開いた花…
複雑な形状をわずかな接地面
支えることに成功しています。
高い構造計算力
それを立体化させる
再現力の超絶にビックリです。

驚異の超絶技巧レポ
続きます(・ω・)v

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

浦賀の湊てくてくvol.1 東叶神社

浦賀の湊てくてくvol.3 西叶神社

大阪のはしばしvol.11 瑞光寺のくじら橋

浦賀の湊てくてくvol.2 浦賀海道の渡船