とおった!おおさか東線〜南吹田駅


おおさか東線の新駅のうち
南吹田駅」は ほかの新駅と、
ちょっと事情が違います。

新大阪駅への軌道は南に曲がり、
神崎川の手前で高架を下る。
そして東海道本線に合流、
神崎川を渡って新大阪駅に直結。

実は新大阪駅北側の8本のうち、
東側の4本はJR京都線、
西側の4本は梅田貨物線。
おおさか東線は高架
JR京都線を跨ぐ…
JR京都線には合流してない…
だから東淀川駅には停車しません

Google Mapsだとまだ、
繋がっていないがこんな感じ。
ちなみに特急はるかも、
梅田貨物線ということ…
新大阪駅のホーム
「おおさか東線」と同じなのは、
そういう理由なのです。

南吹田駅の東側は、
神崎川を渡って南へ。
新設の「神崎川橋梁

全長は171m。

鋼鉄製部材によるトラス構造
半径280mのカーブを描く。
橋全体が大きなカーブ
描くのは鉄道では珍しいとか。
橋梁の建設には、
神崎川の夏場の増水時には
作業できなかったそうで、
秋から春にかけての工事、
4年の工期での完成となりました

ホームは曲線の軌道に沿いに、
ドアとホームの間に隙間が
生まれてしまうため、
ホームのフチに隙間を埋める
部材を取り付けるなど…
車掌さんも
発車確認にモニターを、
見入っておられました、

他の新駅とは違う事情とは…
つまりココには、
線路がなかったのです。
なので駅前広場がシッカリと。

南吹田地域の
 まちづくり基本計画」、
かなりチカラ入ってます。

駅前広場にあるオブジェ。

神崎川の水路があり、
水路が広がっていて
初夏には水辺には、
吹田くわい」の
白い花の彩りがあったとか…

漢字だと「慈姑」と書く、
栽培は中国と日本だけで、
中国のものが白クワイ
日本のものは青いので
青クワイと呼ばれています。

駅ナカのオブジェにも
「吹田クワイ」が描かれ、
かつての水田風景…
揺らめく稲穂とともに。

スイタクワイは小ぶりの品種、
なにわの伝統野菜の一つ。
歴史は古く、万葉集にも…
江戸時代の貝原益軒
大和本草』※にも
取り上げています。

吹田くわいの花。

沢瀉(オモダカ)が、
日本の肥沃な土地で
成長進化したもので、
吹田原産なのだそうです。

昭和初期にみられた
ドンゴロス風車」が
モチーフなんだそうです。
羽に麻布=ドンゴロス
張った風車が
揚水ポンプを動かし、
水路から田んぼへ…

駅前広場には防災時の
設備がアチコチに。

マンホールトイレ
設えられていました。

この水車もタダモノでは
ないような気がするんですが…

駅の構内へ…ホームが
高い位置にあるから、
駅の天井が半端ありません。

階段もエスカレータも
やや長めに…。

下りエスカレーター…
近鉄沿線の女子大
看板がありました。
人の流れの変化に、
大いなる期待が
寄せられています。

吹田市内には、
6社が15駅がありますが、
この南吹田地区には駅が
これまでなかったそうです。
城東貨物線も貨物列車が
素通りするだけ…

旅客線化と駅の設置は
長年の悲願が結実でもあります。

ひょっとしたら…
駅前に「吹田クワイ」の
専門店ってのもできるやも
知れませんね(・ω・)v

 
すいたくわいを知ってる?
ムービーには中高大のツレが、
出演しています(・ω・)v
吹田くわいのこと
100秒でわかりますよ!


このブログは以下の記事を参考にしました。
トラベルWatch

・東洋経済オンライン

※『大和本草』とは?
貝原益軒の著作で宝永6年(1709)に刊行された。
本格的な本草書を日本ではじめて書いたのが『大和本草』、
薬用植物だけでなく 薬用に使われる動物、鉱物も含まれている。
薬品だけでなく農産物や加工食品も取り扱われ、
利用価値のない雑草なども対象となっている。
 中村学園大学のHPサイトでPDF版が閲覧できます。

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