ヨコハマは雨⑦ オールドクラシック・ランチを頂く


ホテルニューグランドは、
大佛次郎
(おさらぎ・じろう)さんが、
1931年(昭和6年)から
約10年間滞在したところ。
ここで『鞍馬天狗』を
執筆したことで知られています。

バー・ガーディアンにて大佛次郎氏 



ホテルの開業は1927年。
1923年に起きた関東大震災は、
東京だけでなく横浜も焼け野原に...
その瓦礫の街の再生のシンボルの一つが、
ここ「ホテルニューグランド」でした。
当時の横浜市長であった有吉忠一氏は、
横浜商工会議所や地元経済界に働きかけ、
“第3セクター”的に完成にこぎつけたそうです。

太平洋戦争のさなかの苦難をくぐりぬけ、
終戦となった8月15日にホテルは一時解散。
ただ終戦後の一番客は
ダグラス・マッカーサーでした。
実は新婚旅行でも
このホテルを使っていたそうで、
大のお気に入りの315号室は、
いまは「マッカーサースイート」に。

本館2階ロビーはロビーチャペルとしても
今は使われているそうですが、
この西側の部分は和風の趣をみせています。
いまは鳳凰の舞う青い絨毯ですが、
創業当時は板の間だったとか...

東側の石造りに対しマホガニー貼りの柱
青銅製の側灯は天平時代の寺院にある
吊灯篭がもとになっているといわれています。

家具類は横浜家具で創業時以来のもの。
一脚でクルマ一台分のお値段のするものだとか。

いまなお専門の職人が補修をされていて、
先人たちの優品を今に伝えておられます。

ところでコース料理でなく
ア・ラ・カルト」というスタイル。
実はここホテルニューグランドが最初に
そのスタイルを日本人に紹介したのだそうです。
あのシーフードドリアも開業時のシェフ、
サリー・ライルさんが完成させたもの。

そんなクラシカルな洋食を頂こうと...
リサーチもしっかりとしていたのです。
オールドクラッシックフェア
第1弾を頂いてきました。

かぼちゃのポタージュ

豚バラ肉のキノコ煮込み

キノコのほかニンジン、
サツマイモなんかが入っていました。
東坡肉(トンポーロー)がシチューにって感じ。
どこか懐かしい味でした(・ω・)v

コーヒーにデザートがついて
3,000円くらいだったと思います。

メインが魚料理のセレクトだと
「タラのピカタ リゾット添え」。



オールドクラッシックフェア
現在は「第2弾」をやってて…
「かぶのポタージュ」
「ホタテのグラタン」
または「牛頬の赤ワイン煮」だそうです。
12月13日(金)まで楽しめます!

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