鉄道の歴史をたどる 交通科学博物館③


どこか懐かしい木の温もりのある
昭和初期の一般的な駅...
切符を購入する窓口の奥には、
駅務に必要な備品類が並べられています。

改札を抜けると...

1881 (明治14) 年に京都―大津間の
急勾配用にイギリスより輸入された
1800形蒸気機関車」が待ち受ける。

日本で初めて営業鉄道路線が引かれたは
東京・新橋がスタート地点。
0哩(ゼロマイル)標識」の復元展示も。
鉄道発祥の地として0哩標識と約3mの軌道は、
1936年に復元されて旧新橋停車場駅舎ともに、
鉄道歴史展示室」が設けられているそうです。
昔は「鉄道院」ってのがあったらしい。
「鉄道国有化に伴い、明治41年(1908)に
 設置された鉄道行政の中央官庁。
 大正9年(1920)鉄道省に昇格。」で...
その後の運輸省、国交省と繋がる。

こちらは昭和30年代の鉄道の旅の再現。
直角の硬い椅子...戸も窓も木枠。
網棚は今では「網」ではなくなりましたね。

EF52形電気機関車
輸入に頼っていたため部品や構造が異なり、
整備に手間がかかっていたそうです。
国産第一号として日立製作所が製造したのが、
1924 (大正13) 年のことなのだそうです。

東海道線で普通列車や急行列車として活躍後、
阪和線に移り1973年まで活躍した逸品です。
運転台の前に付くデッキはちびっ子に人気。
なかなかシャッターチャンスがムズカシイ...
デッキ下には「先台車」という従輪が付いていて、
急なカーブを曲がるときに、
車体が少しずつカーブに対応するように、
スムーズに曲がれるよう設けられたものです。

交通科学博物館が閉館になると、
保存が心配になっているものがあります。
二代目京都駅シャンデリア
京都御所で行われた大正天皇の即位式のために
設けられた貴賓室広間を飾ったもの。

壁をかざっているのが
天王寺駅コンコース壁画
1962年に天王寺駅が改修された際に、
飾られた綴織
(つづれおり)の「熊野詣」。
平安時代に大流行した熊野参詣が題材。
下絵は関西西洋画をリードしていた
鍋井克之さんの筆によるもの。
絵巻物風な場面展開を
油絵で表現しているのは見事。
屋外展示の「関西鉄道」の社章。
JR関西本線を開通させたのはこの会社だった。
もうひとつ心配なのが...
湘南電車」として活躍した「80系電車」。
古い野球ファンならこのカラーリングで
思い出したかもしれません。

そう「大洋ホエールズ」のビジユニでした。
写真は…
愛蔵のカルビーのプロ野球カードから
1976年のオールスターの一コマ。
左から 松原誠(大洋)星野仙一(中日)
山本浩二(広島)、田淵幸一(阪神)。

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