2013年5月16日木曜日

だんだん松山④ 洋館めぐり「愛媛県庁本館」


萬翠荘」の設計を手がけた
木子七郎
(きごしちろう)が残した
愛媛の逸品がほどなくのところにあります。
1929年竣工の「愛媛県庁本館」がそれです。

庁舎としては4代目で建築費は102万円で、
今の貨幣価値からすると
ほぼ120億円の巨額が投じられました。
当時の県予算が650万円だったところに、
これを建てたのでその財源を調達するために、
県有地の売却が行われたそうです。

ドーム状の屋根と左右対称が特徴で、
戦前は緑色で塗装されていたのだそうです
帝冠様式」と呼ばれる形式です。

知事が執務する庁舎としては
日本で三番目に古いものですが、
それよりもセカチューこと
映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の
ロケで使われたことで有名になっています。

映画の中で白血病のアキが
入院していた病院に使われたとか…
ちなみに一番古いのは大阪府庁なんです。

城山の緑にマッチしているというフォルムだが、
ザンネンなことに訪れたのは雨模様ですこし寂しげ。

ボリューム感のある車寄せに1階部分は御影石張り、
そのほかは人造石洗い出し仕上げになっている。
ただ戦時中は本館全面が迷彩色に塗られていたとか...
柱にはアカンサスの葉がデザイン化されています。

閉庁の土曜日でしたが門近くの県職員らしき人に
「大阪から見に来た」と告げると、
「暗いですけど中に

 入ってもらっても構いませんよ」
中も見せてもらうことができました。

予約をすれば開庁日だと会議がなければ一人でも
館内を案内してもらえるのだそうです。
こんなことであればもう一泊して
月曜日に訪ればヨカッたのにとちょっと後悔です。



二階に通ずる踊り場にはステンドグラスが。
このほの暗さがなんともいい感じでした。



建設当初からあったといわれるエレベーター

あとで知ったのですが、
実は正面玄関を入ってすぐのロビーの
白と黒の大理石でできた床には、
アンモナイトの化石がいくつも隠れていたそうです。

日曜日の緑に映える県庁の姿...路面電車より


愛媛県のYouTubeデータ...