2012年5月22日火曜日

横浜・山手西洋館をあるく エリスマン邸

チェコ生まれの建築家 アントニン・レーモンド の設計、
外壁のカラーリングがなかなか絶妙です。
壁は白だけどアクセントにグリーンが使われてて、
木もれ日がさすと全体が「浅緑」に映る。

生糸貿易商社の横浜支配人格として活躍した
スイス人 フリッツ・エリスマン の私邸は、
もとは「山手127番地1」という
海を望む崖の上に建っていて、
夫人は日本人であったこともあり、
和館が付属していていたようだ。

1982年にマンション建設予定地として、
前年に和館部分が撤去され、
まもなく解体されることになっていたところを、
建築史的に高い評価がなされて、
部材が横浜市に寄付されたのち、
1990年に移築復元された
横浜市における最初の全公開住宅である

スレート葺きの屋根に小さな屋根窓、緑の鎧戸、
そして白いパラペット(背の低い手すり状の壁)
レイアウトされたバルコニー。

設計者のレーモンドは、
あの帝国ホテル旧館などを手がけた
F・L・ライトの助手として来日。
この建物は、彼がそのライトの下を離れて
独立した頃の作品なのだという。
暖炉上部の照明器具とか...
階段回りのデザインとか...
帝国ホテル旧館の空気が漂う。
そしてこちらの浴室。
ここも含めて全館にスチーム暖房...
まさに機能的にも完成された住宅だ。

A・レーモンド(Antonin Raymond 1888年〜1976年)
チェコ人建築家。1919年(大正8)東京・帝国ホテルの建設に際し、
師F.L.ライトの助手として来日。第二次世界大戦期と最晩年を除いて在日し、
前川国男・吉村順三といった日本人建築家を育成するとともに、
「現代芸術精神と伝統的に本建築の洗練した結晶である多くの建築物を
日本で設計」したことで知られる。(エリスマン邸内 案内板より)
建築年:1926年(大正15)
移築:1990年(平成2)
構造:木造2階建て
設計:A.レーモンド
所在地:横浜市中区元町1丁目・元町公園内
【横浜市認定歴史的建造物】

※建物名をクリックすると
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横浜市公開西洋館7館の絵葉書「エリスマン邸」