新書洪水について。。

新書って最近もの凄い量が
 出版されています。

毎月100冊もの新書が本屋に並べられ、
次なる新書が先輩たちを追い払っている。

書店の規模にもよるが、
いわゆる売れ筋新書以外が
本棚に定位置を持つことはあり得ない。

ある店では
例外をのぞいて既刊のバックナンバーを
棚にずらっと並べて売ることはしないそうだ。

新刊は並べてすぐ1冊売れるかで勝負がつく。
いわゆる初日がボウズ=0だとそのままだ。
すぐ売れない新書は、その後もまず動かないのだという。



いまは教養新書の洪水で並べきれないのだから、
よほどのことがない限り、
売れ出すということはなにかのキッカケが必要だ。


最近の新書のタイトルを見ていると、
キーワードとしてキッカケを得ると、
キーワード検索で集めたかのように
同じコトバを含んだタイトルが続出する。

「グーグル」「アマゾン」
 といううweb.2.0に関するコトバ・・
各国「ジョーク集」。。。

 ついこないだまでは「格差」一色だった。

最近はブームに乗って「鉄道」タイトルが目につく。


耳慣れない言葉も新書の世界で席巻される。
「モンスターペアレント」というコトバ。



朝日新書の 多賀 幹子 さんの
『親たちの暴走/日米英のモンスターペアレント

ソニー・マガジンズ新書から出た
眞邊 明 さんの
『オレってバカ親?
  /モンスターペアレンツにはなりたくない』

藤原 和博 さんが話すPHP新書の
『バカ親、バカ教師にもほどがある
  /子ども化する大人たち』

関連する本もここぞとばかにに、
  バタバタと世に出される!!



少し話はそれるが、、、、
2ヶ月ほど前に光文社新書の

『最高学府はバカだらけ
 —全入時代の大学「崖っぷち」事情』を読んだ。




この本のことはともかくとして、
新書の世界に「バカ」というコトバが氾濫している。

日本全体がバカランクされているようで、、
なんだかなーと思う今日この頃である。




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