京もみじ特別拝観 天龍寺塔頭弘源寺


前日 五条で小宴をしましたので、
本願寺伝導院の特別公開見学もあり、
京都に投宿しました。

東横イン烏丸五条のフロントにあった
京都嵐山 もみじの寺」チラシに誘われ…
本願寺前から市バスで紅葉真っ盛り
大本山 天龍寺塔頭 弘源寺へ。

嵐山借景 虎嘯の庭がみどころなんですが、
内部は撮影できなかったので、
弘源寺のHPより…

虎嘯(こしょう)とは、
「龍吟雲起、虎嘯風生」という
「宗門第一書」と呼ばれる禅宗の典籍、
碧巌録 九十九則』を出典とする。
"龍吟"は枯れ枝の間を抜ける風の音
"虎嘯"は
大地より涌出る朗々たる響き
表しているのだそうです。

室町管領であった細川持之が、
玉岫禅師の開山として創建、
持之公の院号により寺号を弘源寺に、
1429年(永享元)ことと伝わります。
創建当時は広大な寺領を有していましたが、
幾度かの火災に遭遇し変遷を重ね、
この地に遷されたのだそうです。

本堂は客殿形式
江戸中期寛永年代の造営、
御本尊は聖観世音菩薩ですが、
本堂前には文殊菩薩騎獅像。

本堂の柱に残る刀傷は、
禁門の変に際し、天龍寺に陣を構えた
長州藩士のものとか。

が刻まれる灯籠が立つ毘沙門堂

正面扁額は弘法大師の直筆とか…

毘沙門天立像は平安時代9世紀のもの、
インドの仏師 毘首羯磨の作と伝わる…
毘首羯磨(びしゅかつま)とは、
帝釈天 の侍臣で、
細工物や建築を司る神とされる。
中国から伝来した始めは、
比叡山無動寺にあったとか。

特別朱印をいただきました。

天井には日本画家の初代 藤原孚石
筆による四季草花四十八面
"毘首羯磨"を転じて、
美術工芸に巧みな人」はこう呼ぶとか。

《器》 竹内 栖鳳

そして…竹内栖鳳の一門の日本画も
多く寺宝としています。
竹内栖鳳氏は、
第1回文化勲章受章者でもあります。

《うさぎ》竹内 栖鳳

動物を描けばその匂いまで描く、
といわれた達人とも。

《松茸》池田 遙邨

《竜胆》伊藤 小坡
竜胆と書いてリンドウとよみます。



《白梅》森月城 《時計草》山本紅雲

《椿》金島桂華 《栄螺》西山翠嶂

《枇杷》小野竹喬 《茄子》徳岡神泉

毘沙門天のそばには辨財天
由緒によると天龍寺開山 夢窓国師
霊感により刀三礼をもって刻したとあり、
新水吉日を卜として
香水をもって尊影を浄写
巳成金の日」大祭に抽籤により
篤信者に謹呈する故、
"水摺福壽辨財尊天という。

水摺ってのに功徳があったのか、
このあたりで本降りで…

黄色の南天もキラキラと

水化粧のもみぢば

桜のころも佳き景色かと…

《山桜》濱田 觀


雪化粧もなかなかかと…

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