太陽の塔に潜り込む② 生命の樹


いざ…「生命の樹」へ。
きっと1970年にも何度か、
見上げたことだと思います。
母は3歳の虎次郎を連れて、
なんども大阪万博に足を
運んだのだそうです。

もっと薄暗い場内だったと、
解説のガイドさんも年少者。
一緒に見学したグループの中で、
虎次郎が最年長でした。

海洋堂さんのフィギュアより

カラフルな樹木型のオブジェは、
五色に彩られています。
五大陸を意味するのだそうです。

最下層はアメーバ
ウミユリなどの原生生物。

動きは70年当時よりも、
かなり進化しているとか…😁

実はその大きさ岡本太郎さんの
メッセージが込められています。

絶滅した恐竜は大きく
作られているのに対し、
人類の模型のサイズは
非常に小さいのです。
命の大きさに注目していて、
「原生生物 =
 下等な動物ではない」


クラゲやアンモナイトとかに
見られる周りには、
ウィルスらしき姿
ウィルスも生き延びるのに、
必死なのです。

下から見上げると…
すべてが繋がっていて、
命の連鎖を感じさせます。

2011年EXPOパビリオン
展示されていたイカ、
その奥には三葉虫が見えます。

派手な頭のイカ…
かつてのオウムガイ
どの生命も科学的な根拠に
基づいたものだと…
ただ色彩については、
別のメッセージが
合ったと思われます。

とにかくカラフルなのです。

「生命の樹」の存在を、
鮮明に感じたのは、
2011年12月に行われた
プロジェクト・マッピング
イルミナイト万博


エスカレーターで
上へ上へと…

生命の樹に留まる生命は、
33種183体を数えますが、
うち29体は今回の
内部展示再開にあたって、
修復されたものです。

内部でのカメラ撮影は、
当初は禁止されていました。
12月20日より1階部分のみ
写真撮影が可能と言う訳で、
多くの撮影ができたのです。

階段を上る手前で、
撮影はNGとなります。

上のほうは青いゾーン。
そして左手にも、
かつてはエスカレーター
そして右手は非常階段

こんな感じで交差しています。

太陽の塔の内面は、
こんなヒダヒダ。
岡本太郎さん曰く、
脳の襞(ひだ)」。
上部に行くとメッシュ構造、
下部の壁の凹凸が、
音を上へ広がっていく、
その後の音楽ホールにも
導入された先端的な仕掛けです。

オブジェの復活…
一つだけ修理されなかったモノ、
ゴリラの模型は約50年前、
顔が可動していました。
半世紀の時間の厚み
伝えるものとして、
あえて再現しなかったとか…

かつては太陽の塔の右手から
大屋根「空中展示」へ…

空中展示」は4つに分けられ、
世界セクション」には
巨大な二つの手がありました。
かつて手で道具をつくった人間、
大きな力は持ちました。

ソーシャルディスタンス
人と人との距離が叫ばれる日々。
いつか大きく手を広げ、
お互いの温もりを感じる日が
訪れることを願ってやみません。

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