猿田彦のミチを開くvol.3 猿田彦神社


天孫の邇邇藝命(ににぎのみこと)
天照大神の神勅を受け、
葦原の中つ国を治めるため
高天原から
日向国の高千穂に天下った。
そのとき道案内に立ったのが
「猿田彦大神」
高天原から葦原中の国を
照らす天狗のような神。
その神にむけて
使者として出向いたのが
天臼女命であったという。

二重破風の妻入り造りの本殿。
鰹木や柱や欄干は、
猿田彦大神の
御神徳に因み八角形

古殿地」…
遷宮前に社殿が建っていた
旧土地のことで、
伊勢神宮だと6ヶ月は
「古殿地」と呼称されます。
十干十二支が刻まれていて、
1936年の御造営まで
御神座があった場所で、
今も強いパワーを
発せられています。


大鳥居も…

手水舎の柱も八角形なのです。

猿田彦とは誰か」1996年の
猿田彦大神フォーラムで、
哲学者である梅原猛さんは、
このように話をされたそうです。
・猿田彦は国つ神
・道の分かれる神
・天つ神の道案内をした神
・アメノウズメは色仕掛けで
 猿田彦を味方につけた
・猿田彦は伊勢で死んだ


比良夫貝にはさまれて
死んだと言われいます。
貝は女性の性器のイメージ、
好色な猿田彦命と重なります。
猿田彦は縄文人だろうと、
でもあまりにも高過ぎる鼻。
天狗のような鼻は、
いったい何を意味するのか。

梅原さんの講演より…
「縄文時代の
 宗教というものを考えると、
 やはりセックスと生みなんです。
 いろいろ例がありますが、
 たとえば
 ストーンサークルがあります。
 それは細長い石が
 横に放射状に並んでいて、
 その真ん中に大きな長い石の
 棒が直立しているんです。
 私はやっぱりあれは
 セックスだと考えます。
 つまり女陰と男根が
 結合した形です。」※

そしてこう続けられます。
「猿田彦は
 国つ神であるということ、
 猿田彦はアメノウズメと
 ペアであるということは、
 ミニ・イザナギ・イザナミ
 ではないかと思うんです。
 ただし、
 イザナギとイザナミとちがうのは
 国生みをしないんです。

 国生みはしなくても、
 セックスだけが重要なのです。
 イザナギ・イザナミは
 生み・結びを前提にした
 セックスでしたが、
 猿田彦とアメノウズメは
 生み・結びを前提にしない
 セックスである
 ということになります。」…

ここまで綴ると…
さすがにハズカシイ(。>﹏<。)

佐瑠女神社
芸能や縁結びの神様とされ、
熱心に参拝する女性の姿が…

おみくじには…
「冬の枯木に春が来てさき
 黒雲晴れて月てり輝く如く
 次第に運開け幸福加わり
 家業繁盛します
 しかし安心して油断すると
 折角の幸が災いとなります
 用心しなさい」


宝船の形をした石に、
富の象徴である白蛇が乗る
たから石」。
しっかり頼んで置きました。

※このブログは
鎌田 東二 編『謎のサルタヒコ』創元社 1997年 
を参考にしました。

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