2014年2月25日火曜日

建築史探偵団・京都3 近代建築の保存とは?


烏丸三条の西南角にあるのは
みずほ銀行京都支店」。

道幅は整備された烏丸通と比べられないが、
もともと三条通には金融機関が立ち並ぶ。

烏丸通をへだてて向かい側には
京都市道路元標」の碑。
もともと三条大橋にあって、
のちに現在地に移されたという説があるが...
1924年(大正9)の京都府告示には、
「下京区三条通烏丸通交叉点角」
となっておる。
もとは「第一銀行京都支店」。
実は建物はいったん解体され、
2003年に外観再現されたもの。
新しい材料でそっくりそのまま実寸大に。
新建材でここまで実現したというのは、
見事というほかにないのだが...
タイルが貼られているので、
煉瓦積みではないのだが目地は「覆輪目地」。
ぷっくりと盛り上がっているのがわかるかな?
コテ仕上げで、目地が強調されるのだが、
施工に高度な技術と時間が費やされる技法。
レプリカ保存といわれる保存のやり方。
景観は守られるのだが、
当時の材料や技術は
失われてしまうのは残念である。

旧 第一銀行京都支店
→第一勧業銀行京都支店→みずほ銀行京都中央支店
建築年:1906年(明治39)
レプリカ再建:2003年(平成15)
設計:辰野葛西建築事務所
施工:清水組
構造:煉瓦造2階建→コンクリート造3階建
所在地:中京区 烏丸通三条南西角

こちらは「旧 京都郵便電信局
いわゆる「ファサード保存」の好例である。
建物の主要な外観をファサードと呼ぶのだが、
外観を残して内部を新しくするのが
「ファサード保存」という。
屋根の部分もそのままに...
角の大理石の使い方の美しさも
受け継がれている。
階段部分の装飾もそのまま現役である。

ネオルネッサンス様式の旧庁舎は、
日本近代建築史の基準建物でもあり、
後世に受け継がたのはラッキーなこと。
中京郵便局の例以降、
建物のオリジナルのファサードが残される
ケースが増えたのは喜ばしいことである。
景観保存の面から評価されて
京都市登録有形文化財に
1986年に登録されている。

旧 京都郵便電信局
→中京郵便局
建築年:1902年(明治35)
設計:吉井茂則、三橋四郎(逓信省技師)
施工:安藤組
構造:煉瓦造2階建(当初)
所在地:中京区 三条通東洞院
(国指定重要文化財)

少し離れるのだが…
中京区東洞院通六角下ルにある
京都市男女共同参画センター
「ウィングス京都」。
1994年に京都市が開設した施設は、
女性の自立と社会参加の支援を
目的に開設されたもの。
地上4階の建物になっているので
屋根部分は失われているのが残念だが、
それでも外観を今に伝えてくれているのは
ありがたいと思わなければいけないかな。

「ペディメント」には
威厳ある「メダリオン」が抱かれている。
入口部分の大理石造りの「ペディメント」、
装飾も当時のものが使われている。
3階には当時の面影を伝える
油絵とミニチュア模型があるのだという、
また訪れてみたいと思う。

京都商工銀行本店
→第一銀行?店→中京区役所庁舎
→アメリカ文化センター→中京青年の家
→ウィングス京都
建築年:1908年(明治41)
設計:藤松松太郎(清水組)
施工:清水組
構造:煉瓦造2階建(当初)
所在地:中京区 東洞院通六角下ル