なにわの末社めぐり 火防陶器神社


穏やかな新年が続いていますね。
氏神さんをはじめ...
いろんなとこに初詣しております。
どれだけ参るねんと言われますが、
日本はもともと八百萬の神々の地ですし。

ところで…神社って、
本社に付属した小さなお社がありますね。
その小社を摂社とか末社とか言って、
お祀りされているもの。。。
ちょっとそれを紹介していきます。

ざまさん」として親しましれている
坐摩神社
(いかすり じんじゃ)にある末社。
境内の奥手にお稲荷さんと並んでいるのが、
火防陶器神社
(ひぶせ とうき じんじゃ)です。

このお社の周りの灯篭は
そして賽銭箱も陶器製です。

全国の窯元から寄せられたものらしく、
窯業ではかなりの信仰をあつめているらしい。
これは有田焼の「染付 祥瑞」(しょんずい)
「祥瑞」とは亀甲模様やおめでたい柄のこと。

本社のお神酒も銚子は陶磁器製でした。
もともとは、可燃性の高い藁を
荷造りに多用していた陶器商人たちが
「火避け」の守護神として
「愛宕山将軍地蔵尊」を
お祀りしたのがはじまり。

こちらは信楽焼の「焼締
(やきしめ)
「焼締」とは、
釉薬をかけずに焼いたもので、
水の浸透や漏れをなくすために
高温で焼締めることからこの名がある。
夜は灯りがともされ月が浮かび上がる。

毎年、7月23日にお祭りがあります。
大坂一盛んな地蔵盆であったようで、
一時期休止されていたそうですが、
2004年から復活していて、
陶器で作られた人形も奉納されるそうです。

「火防陶器神社」は信濃町などの瀬戸物町筋に
多くあった陶器商人が信仰した神社。
祭神は
大陶祇神(おおすえつちのかみ)
迦具突智神(かぐつちのかみ)
もともと靱南通2丁目にあったそうだが、
1907年に電車敷設によりこの地に遷座された。

このあたりに繊維関係の会社が連なるのは、
末社「繊維神社」のおかげでもあるそうです。

そして「相殿神社」とな???
ひとつの社殿に二柱以上の
祭神が祭られていることを
「相殿
(あいどの)」と言うそうな。

春日・住吉・大神受美・猿田彦・
大宮比賣・多賀・天御中主・産靈・
直比・諏訪・琴平・大歳がご一緒に。

坐摩神社の手水鉢はおもしろい。
全自動で前に立つと水がでてきます。

神紋は「鷺丸
(さぎまる)
拝殿の前庭では
8月から9月上旬にかけて、
白鷺が羽を広げたような
純白の花を咲かせる「さぎ草」を
見ることができるそうです。

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