神戸北野異人館街へ② うろこの館


北野の異人館街の

最も北側にある
うろこの家」。
風見鶏の館とともに、
北野異人館の
シンボル的な存在です。

神戸で最初に公開された異人館。
インテリアも昔のままに、
保存されている数少ない
洋館とうこともあって、
国の登録有形文化財です。

外国人のための高級借家として、
もとは居留地にあったとか…
その後居留地から北野町へ
外国人が移り住むようになって、
移築されてきました。

詳しい施工データは不明ですが、
明治後期の築とされています。

天然石のスレートで覆われた
建物の外壁が魚のうろこ
似ていることから「うろこの家」。

以前は中央の円筒形塔部は、
2階から螺旋階段で
3階の塔屋へと続いていたそうです。

板張りの腰壁が落ち着いた
雰囲気の廊下と階段。



最後の住人は明治33年来日の
ドイツ教師E・ハリヤー氏の
子息R・ハリヤー氏。
旧ハリアー邸と呼ばれる由縁。



ロイヤル・コペンハーゲン
フランスのマイセン
アールヌーヴォーの
ガレティファニー
ガラス工芸も所狭しと。







こちらは「王家の橇 (そり)
もともとあったものなのか??
ガラス貼りのベランダに
置かれていました。



なんとか工夫してのクーラー。

間取りはこんな感じです。

外観ではよくわかりませんが、
段差のある地形に沿うように
建てられているそうです。



隣接するように建てれたのが
うろこの館美術館」。

マチス『ニースの花』、
ビュッフェ『アナベラ像』など、
近代・現代の人気作品がありました。




「うろこの家(旧ハリヤー邸)」

建築年:1868-1911年、1912-1925年移築
設計 :不明
構造 :木造2階建、瓦葺
所在地:神戸市中央区北野町2-20-4
【国 登録有形文化財】

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