2016年9月13日火曜日

神戸北野異人館街へ① 風見鶏の館


風見鶏を戴く旧トーマス邸は、
神戸のシンボルである異人館。
洋館めぐりでちょっと
敬遠していたのですが…
ひさびさに北野異人館街を、
ぶらりと散策してきました。

1977年のNHK朝ドラ「風見鶏」
戦争でドイツ人のパン職人の
夫と生き別れ、
その後神戸で本格的な
パン作りに情熱を傾ける
“ぎん”の姿を描いたお話でした。
家主はゴッド・フリート・トーマス
ドイツ生まれで1891年に来日、
横浜、神戸で貿易商として活躍、
この館には家族3人で暮らしとか。

2階部分はハーフ・ティンバー

色鮮やかな煉瓦張りの壁





玄関ポーチは石積み

玄関ポーチの柱頭飾り

設計者のドイツ人の
建築家 デ・ラランデ
ドイツ版アールヌーボー
ユーゲント・シュティール
という芸術運動の
潮流を取り入れているとか…

外壁の下見板張り…
ベランダコロニアルもみられない。
異人館風でないのに、
北野異人館街のシンボルというのが、
面白いところです。

2階窓側はこんな感じ。

門扉上部の文字は、ドイツ語で
レナニア”と書かれています。
レナニアとはライン川のこと、
当時「ヴィラ・レナニア」と
呼ばれていて表札代わりとして、
作られたそうです。

館の主 トーマスは
1914年(大正3)にいったん
ドイツに帰国をしますが、
その間に第1次大戦が勃発、
再び戻りませんでした。

ここは応接室。
作り付けの家具は
ドイツの城をイメージしたとか…





そしてマントルピース。
そばにはもうひとつの
北野異人館の目玉、
萌黄の館」の油絵がありました。

その「萌黄の館」ですが…
こちらは壁塗装などの保存修理工事、
2017年1月ごろまでお預け。



2階の子供部屋へ



当時はこの部分は人形部屋
として使われていました。

マントルピースはすこし違うかも。

スイッチ類も当時からのもの?

ふたたび一階へ、
書斎の一段高いところにある
中国風の龍の彫刻付きの家具。

もともとこの家で
使用されていたものですが、
第1次大戦後いったんドイツに
送り返されていたものでした。

1978年に神戸市が買取るにあたり、
トーマスの一人娘である
ガルボー夫人から
神戸市へ寄贈されたそうです。

書斎腰板のパネル絵
ドイツ風の風刺画です。





ところでなぜ風見鶏
風向きを知る役目もありますが、
雄鶏は警戒心が強いので、
魔除けの意味。


そしてキリスト教の教勢を
発展させる効果があるとの、
願いも込められています。


軸受け部には当時として
珍しいボールベアリング
使われているそうです。





「風見鶏の館(旧トーマス邸)」
竣工年:1909年(明治42)
設計 :デ・ラランデ
構造 :木造 2階建、地下1階
所在地:神戸市中央区北野町3−13−3
【国 重要文化財】