京の夏の旅2014〜祇園閣①

「京の夏の旅」...
もうひとつは「大雲院 祇園閣」。
京都の八坂神社よりもやや下(しも)、
ねねと秀吉のお寺「高台寺」周辺にほど近い。
祇園を見下ろす異様なフォルム。
もとは大倉財閥の創始者である
大倉喜八郎の別邸だったそうです。
高さ36mの三階建て、
祇園祭の鉾をかたどった造り。
1928年(昭和3)に
祇園祭の壮観を常に披露したい
との願いから山鉾を模したのだそうです。

閣上からは京都の町が一望できましたが、
外の景色も含めて撮影禁止だったのです。
建物は建築家・伊東忠太の設計によるもの、
鉄筋コンクリート造三階建で36m、
地下の基礎も深さ30mにおよぶそうです。
大倉喜八郎は「銅閣を建てたいという夢」の
産物でもあるそうです。
喜八郎のオーダーは
雨傘が逆さまに開いたイメージ」…
さすがに伊東忠太は困難だと断ったとか、
その代わりに提案したのが祇園祭の鉾の形。
ただ銅閣としての思いは捨て切れず...
屋根は銅葺きになっていおります。
内部壁面は開創400年を記念の
敦煌の壁画の模写が奉納されておりました。
内部はパンフ写真を交えて次回にお送りします。

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