続・大大阪をあるく「大阪瓦斯ビルヂング」

花粉症満開でへばっていたが、
ようやくリハビリ・おでかけをば(*ω*)


2010年の頃にブログで紹介しだした
大大阪の洋館をふたたび…

御堂筋に堂々とした姿をみせる
大阪ガスビル」...
昭和初期のモダニズムの到達点だと評されるが、
モダニズムというコトバって何なんだろうか。

西洋の様式的な建築から合理主義的な建築 への
「変化を志向する」というのだとも云われる。

コンクリート、ガラス、そしてタイルに
抽象的な白いものが選ばれていて、
南東隅の曲面のフォルムは「朝日新聞社ビル」や
高麗橋野村ビルディング」の
大親分といったとこだろうか...
高麗橋野村ビルディング
1階から2階にかけて使われた「黒御影石」。
各階につけられた庇は陽射しや雨を遮ってくれ、
今でいう「エコ窓」仕様というところか。
はじめに竣工されたのは現在の南側の部分で、
ガスがもたらす都市生活を提案した
ショールーム的なものがあって、
ホールでは 朝比奈隆 指揮のコンサートや、
淀川長治 名画試写会が催されたそうです。
まさに御堂筋の文化の殿堂だった。
完成したのは1933年で
御堂筋の大拡幅工事や地下鉄が開通した年。
「大阪ガスビル」はまさに大阪の中心軸にあって、
まさに「大大阪」の象徴として聳えたのである。
日曜日だとシャッター閉まってて...
8階のガスビル食堂は改めて訪ねたいと思ふ…

大阪瓦斯ビルヂング」(旧称)
→大阪ガスビル
建築年:南館1933年(昭和8)
北館1966年(昭和 41)
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造8階建 地下2階
設計:安井武雄建築事務所
北館:佐野正一
(国登録有形文化財)

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

2015あけおめ!!

神戸山の手をあるく〜旧ディスレフセン邸