大大阪をあるく2 大阪証券取引所ビル
















京阪北浜駅には証券会社の広告が未だ健在だ。
地上にあがるとこの地のシンボル
「大阪証券取引所ビル」が聳える。
1935年(昭和10)竣工。
設計は、長谷部竹腰建築事務所。

2004年、
正面玄関にあたる
円筒形のドームの部分 だけ残し、
他の部分は新たに建て替えられた。
いわゆる会場機能が不要となったことから、
事務所・商業を誘致する
多機能複合ビルへ建て替え。

道路を隔てて北西から見ると、
後ろの高層ビルとは切り離された印象さえあり、
景観的にもシンボルとしての役割は継承された。
















ホールの楕円形の床やステンドグラスは、
当初のまま残されている。

ステンドグラスが高窓に入っているのは、
昔は光源が少ないため
明かり取りの役割も兼ねていたようだ。





















真ん中のすりガラスの部分と対照的に、
周辺部の装飾はギザギザの形など、
幾何学模様が施されているのは、
この頃のアールデコの時代の流行を伝えるもの。

















ホールの床の大理石の模様は
何を表わしているのか?
ちょっとわからなかった。
















窓枠のデザインにも何か意味がありそうだ。


「大阪証券取引所ビル」
「大阪証券ビル市場館」
建築年:1935年(昭和10)
鉄骨鉄筋コンクリート造6階建 地下2階
保存建替:2004年(平成16)
建替設計:三菱地所設計、日建設計設計監理JV 


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