豪傑の蜆子和尚の図
奚 唯 蜆 蝦 呑 却 諸 佛
画賛の解説をすると。。。
「毎日殺生戒を犯す破戒僧の内面に、
諸仏を呑みこんでしまうような力量を持つ」
ということになるようです。
富岡美術館が所蔵する仙厓さんの
『蜆子和尚図』という作品。。。
蜆子和尚がエビを獲って喜んでいる姿。
仏の道を往く僧が。。
こんなんでエエの??と思うかも知れません。
ただ。。。
自分とは異なる生を呑み込むことで、
みずからの生は成立するのは当然のこと。
これらの摂理のもとに生きることこそが
「ありがたい」ということになるのだと思います。
蜆子和尚は、中国唐時代の僧侶で、
一年中着のみ着のままで昼は川で蝦をとっていたようです。
日々 「殺生を繰り返すタブーの僧」であったといます。
ところで、、話しは少し変わりますが、、、
中国や韓国では死者をオクルのに、
あの世で使うお金を備えるんだそうです。
いわゆる「紙銭」というもの。。
葬儀の際などにはどれだけこの「紙銭」を
用意できるかが先祖供養となるようです。
この蜆子和尚は、夜毎お墓にある「紙銭」の中に
もぐって寝ていたという逸話があるそうです。
まさに豪傑な超俗の僧・・・・
中国の紙「冥通銀行十億円」「天地通用紙幣」などとある
←ランキングにポチットな(・ω・)v