蟇股彫刻を往く⑤ 星を探せ〜北野天満宮 三光門


北野天満宮の蟇股の話…

いくつかの蟇股がありますが…
鳳凰の近くには…月がみられます。
「星欠けの三光門」伝説によると、
日と月の彫刻はあるけれど、
星は天上に輝く北極星としています。

これが太陽=

これがってことなんだけど。
光り過ぎじゃなかろうか…

でも…月はあるんですよね…
祖母の解説もこうだったのですが、
「それは星で、月は三日月が
 兎と兎の間にあるよ」
と…

京都新聞の2016年の記事によると、
この三日月は星なんだそうです。
神職によると…
「雲間に浮かぶ月と見えた
 彫刻が実は星だった。
 現代の感覚では、ギザギザの
 星型を思い浮かべますが、
 丸く彫られた星を月と
 見間違ったよううです。
」と…
月と兎との関係でそう思ってしまう、
やはり月と日はペアで正しいと。

こちらは「(らん)」
御香宮にもあった鳥…
こちらも桐と竹とペアでないので、
鳳凰ではないとされています。

対峙するのは想像の霊獣

鳳凰は月をはさんで対峙しています。

大きな蟇股には獅子
獅子は、百獣に君臨する王。
その無敵の獅子でさえ、
ただ一つだけ恐れるもの…
それは、獅子身中の虫。
獅子の体毛の中に増殖し、
やがて皮を破り肉に食らいつく…
ここの獅子はその恐れから無縁のよう。

天満宮の勅額は後西天皇の宸筆。
三光門脇の立て札には…
「三光門の由来は、
 豊冨な彫刻の中に
 日・月・星があることによる
」と。
1961年初版の『新撰京都名所図会
には星の彫刻を「日の入り」とするとも…
話が散らかりました(T_T)
門の華麗さが、往時の人々の話題に
なったことの裏付けとも言えますね。

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