京都十六社めぐり 東天王岡﨑神社


都の東に鎮座することから
「東天王」と称する社、
方除け・厄除けの神として
信仰されている 岡﨑神社

創建は平安京遷都の794年
王城鎮護のための京四方に
建立された社の一つ、
陽のいずる都の東に鎮座

方位が"卯"の方角でもあり、
往時は境内を始め地域一帯が
野うさぎの生息地だったそうです。
御祭神である素盞鳴尊は、
三女五男八柱神をもうけられ、
多産な "うさぎ" に通じます

1128年(治承2)には
高倉天皇の中宮の御産の際に
安産の祈願をされなど、
ご利益の子授け・安産の神
としての信仰は篤いとされます。

御手水舎にある月の力を
満たしたうさぎ像、
水をかけてお腹を擦ると
祈願が叶うとも。

そして"狛うさぎ"
高天原から追放された
素盞嗚尊は出雲国の簸の川で、
八俣大蛇から奇稲田姫命
救ったとされます。

姫を小さな櫛にして
御髪に刺しながら、
十拳剣を振るったとも、
"櫛名田比売命" と綴られます。
大蛇の腹から取り出した
「草薙剣」とされ、
天照大御神に献上されたと…

本殿には招き猫ならぬ、
招きうさぎ
右手をあげる金運アップ

本殿の階段の金具にも…

神紋のウサギがそこかしこに



"うさぎみくじ"も、
フォトスポットに…



境内にある「雨ノ社」は
全国にも珍しい竜神様で、
天雨の恵みにより
五穀豊穣を祈る雨乞いの神。

もともとは大文字山である
如意々岳山中の石祠に
鎮座いたそうで、
"安目社"とも呼ばれていて、
目の病気平癒のご利益があるとか。

もうひとつの境内社 宮繁稲荷神社
扁額には三宮社とあるのは、
えびす神大黒神がともに…
仙洞御所の苑中に祀られていたが、
仙院が炎上に帰したことで、
1710年になって当時の所司代が
遷座を決めてここに座したのです。


「東天王 岡﨑神社」
京都市左京区岡崎東天王町51番地
ご利益:子授け・安産・厄除・縁結び

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

浦賀の湊てくてくvol.1 東叶神社

浦賀の湊てくてくvol.3 西叶神社

大阪のはしばしvol.11 瑞光寺のくじら橋

唐津くんちのヤマゴヤ