いのちどぅ宝の島へ② 平和の丘彫像


平和祈念公園には、
慰霊碑が数多く
立ち並んでいました。

すべてを回るには、
ほぼ1日がかり
なってしまうのです。

平和式典ゾーン
シンボルがコレ!
沖縄戦で多くの市民を
巻き込んで、
尊い人命を奪い去る
舞台となったガマ(壕)を、
具象化したものなのです。

地下と地上のニ層構造、
地下壁には琉球石灰岩
荒積みされています。
地下部分に立つと、
ガマの光景を体現できる…
そんな意図があるそうです。

芝生に映えると風景…
ふと北の大地を思い出した。

そうモエレ沼公園
彫刻家イサム・ノグチ
最晩年の作品たち。
※「ミュージックシェル」

この模型※1は
イサム・ノグチさんが、
広島の平和記念公園
設計した丹下健三
から
依頼されて1952年に
広島市に設計図を元に
作られたものなのですが…
実現には至らずでした(T_T)

どことなく、
沖縄の平和の丘彫像
似ているのです。
しかも構想では碑の南側に、
地下へ導く細い階段の
入り口もあったという。
「産道を通って胎内に
 戻るようなイメージ」


オキナワの像の話に戻ります。
完成は2001年のこと、
黒御影石製」のアーチが
厳粛な式典を見守る。
彫像の中央には、
琉球石灰岩「要石」は、
沖縄に見立てた
「平和のくさび」なのです。

モニュメントのデザインを
手がけたのは福岡県在住の
藤波耕司さん。
コンペでもイサムノグチの
原爆慰霊碑案に酷似?
との意見もあったのですが、
※2「広島原爆慰霊碑(習作模型)」

イサムノグチの案を
参考にしたのかとの?
藤波氏はイサム・ノグチの
大ファンなのでこの案は周知。
「デザインソースとして参考」
自認されていますが、
コンセプトの違いにより、
平和の丘彫像に採用されました。

こちらは「全学徒隊の碑

広い公園内には、
7名乗りのEV電気バス
1乗車100円でしたよ。

※1:2013年に制作された、イサム・ノグチ氏の
   慰霊碑案の30分の1サイズ復元模型
※2:イサム・ノグチ「広島原爆慰霊碑(習作模型)」
   (1982年。オリジナルは1952年)

※このブログは中国新聞

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