大学をあるく⑤京都大学 時計台
“大学をあるく” 京都大学へ
京大のシンボルの時計台、
その前にもうひとつのシンボル、
クスノキは二代目。
先代は1934年の室戸台風で
折れてしまったそうです。
「戦前、軍国主義・天皇制の
鼓舞のために用いられた
楠木正成を髣髴とさせる」?
なんてフィクションが
仕立てられたりしています。
ゼツェッション的な意匠が
ココかしこに。
武田五一が設計の時計台は、
1925年(大正14)に完成。
京大キャンパスをシンボルは、
今なお愛される存在です。
玄関ポーチ
テラコッタ装飾が秀逸です。
内装の雰囲気もそのまま…
2003年12月に記念ホールなどを
備えた斬新な改装を経て
耐震改装されています。
柱上部の装飾には、
武田が設計が携わった
建築によくみられるもので…
和風とも東洋風ともいえる
テイストが感じられます。
歴史展示室にあるオリジナル
本部構内再現模型
戦前の下宿の様子
総合人間学部の正門からも
時計台は見えますね。
木造門柱の両脇に、
通用門が付いています。
右手奥にみえる門衛所ともに、
真水英夫の設計と伝わります。
門の裏には登録有形文化財の
銘板がありました。
本部事務局として歩んできた
四面時計塔は、白い針と菊文様、
文字盤はローマ字です。
北側の文字盤の下には
鋼鉄製の鐘が付いていて、
8時、12時、18時と
時を知らせています。
完成当時は
30分ごと鳴っていたとか…
1969年の学園紛争によって
時計が破損した際、
約一年かけて修理したものの、
鐘はそのまま放置されました。
↓コチラおもしろい
京都大学のシンボル
「時計台の実は!~(1)時計塔内部編~」
鐘の音が復活したのは、
大学創立百周年の1997年、
実に42年ぶりということです。
「京都大学 百周年時計台記念館」
旧本部本館
竣工年:1925年(大正14)
設計 :武田五一、永瀬狂三、坂静雄
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
地上2階、地下1階、時計塔
鐘の音が復活したのは、
大学創立百周年の1997年、
実に42年ぶりということです。
「京都大学 百周年時計台記念館」
旧本部本館
竣工年:1925年(大正14)
設計 :武田五一、永瀬狂三、坂静雄
構造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
地上2階、地下1階、時計塔