1970EXPO70ユニコレ㉔ 選ばれし女性たち


日本万国博覧会協会が重点を置いたのは
観客に対するサービスでしたが、
特に国内外の貴賓の接遇に携わる
万国博ホステスは
"エスコートガイド"と呼ばれ、
国内外の観客の接遇、通訳、
案内などを担当するため、
選ばれた女性たちでした。

紺色をベースで白色がアクセント
合服はツーピース、
長袖の上着にミニスカート。

帽子は紺色でTPOによって
マントを着用した。

金色の大きなボタン…

制服のデザインは広く一般募集、
ただ募集要項を見ると、
おいそれとは難しかったようで、
デザイン画だけでなく、裁断図、
素材見本、作品の説明書が必須。
二次出品になると、
実物見本をつくって出品。

一次審査の20点選出には、
いずれも三越、名鉄、大丸など、
大手百貨店のデザイナーや
ファッションデザイン事務所の、
いわゆるプロといっていい
人たちばかりだったそうです。
結果…伊勢丹研究所に勤める
松本渓子さんの作品でした。

EXPO70のテーマ館
太陽の塔がそれなのですが、
さまざまな色が使われ、
とてもカラフルになるため、
テーマ館のホステスユニは
緑色と白色のツートンカラー

とてもシンプルな配色の
ミニのワンピースと決められ、
帽子と靴も白色でコーディネイト。



ワンピースの前面の白色の部分に
大きめの8つの金ボタンがダブル、

肩にワッペン、
ウエストにベルトをつけることで
ユニフォームらしさを強調

一般客と識別としても有効だった。

合服と夏服は同じデザインで、
見た目にさほど違いはないが、
夏服は少しだけグリーンが薄く
清涼感を出したそうです。



こちら"エキスポフラワー"たち。
大阪万博の会場を訪れて
出会うホステスが、
当日券を販売した出札係員
入場ゲードを管理した彼女たち。

連日長蛇の列…
押しつぶさんばかりの混雑。

識別しやすい色味が採用され、
赤色に白色のアクセント。

エキスポフラワーは517名採用、
当初は9:30の開門に合わせ
8:30勤務開始でしたが、
来場者数が増えた4月末から
8時スタートになり、
日祝日は総出であたった
とか。

エキスポフラワーの改札能力は
1人あたり1分間で20人と想定、
1時間1,200人の計算でした。
動く歩道をはじめエスカレーターの
管理にもあたった
そうです。

テレビ朝日65周年記念ドラマで
橋本環奈さんが着たEXPOユニ。

左腕に万博マークのワッペン。
"エキスポシスター"と呼ばれた、
会場の安全を守るホステスは、
全国から公募で選ばれた85名。
エキスポランド内の警備詰所を
拠点に警備業務もあたりつつ、
VIP警護にも従事したとか。

救急箱を携行していたそうで、
体調不良者やケガをしている人
を見つければすぐに駆けつけ、
迷子がいた場合はすみやかに
保護するなど、
"平和の守護者"の愛称で
親しまれたそうです。



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