猿田彦のミチを開くvol.10 八幡の猿田彦


八幡の八幡宮より南西
橋本駅と樟葉駅の間の
住宅地のなかに「猿田彦神社」。

平野山という地域の
氏神さんでもあり…

境内は綺麗に
調えられていました。

スチールの標柱に
猿田彦神社と。

境内の案内板によると、
ご由緒は石清水八幡宮を
宇佐神宮から勧請する折、
男山へ大神のお伴として、
猿田彦命が出迎えたのが
この場所であるのだとか。

石清水八幡宮のHPには、
こう綴られています。

平安時代始め、
清和天皇の貞観元(859)年、
南都大安寺の僧 行教和尚は
豊前国 宇佐八幡宮にこもり
日夜熱祷を捧げ、八幡大神様の
「吾れ都近き男山の峯に
 移座して国家を鎮護せん」

との御託宣を蒙り…


山崎の離宮八幡宮
一夜休息…

離宮八幡宮の石灯籠には、
石清水八幡宮」の文字、
繋がりが残されています。

石清水・山崎・猿田彦は、
こんな位置関係にあります。
男山は都の裏鬼門でしたが、
桂川、宇治川、木津川の
三本の川の結ばれる地。
南北朝や天王山合戦
歴史の分岐点が
ここにありました。

拝殿のそばにある鳥居の
そばに「夫婦岩」とある。
ただ石はひとつだけ…

窪みがあるようにも…

どこから もたらされた
ものなのか?

拝殿右手に石段の奥に、
鳥居が見えました。

こちらにも岩…
というか磐座なのでしょう。

南岩倉」とあります。
右 如法経塚 左 浄瑠璃姫墓

目新しい石柱には、
猿田彦神社 夫婦岩竣工記念。

地元では…
本殿の参拝に続き、
山の岩倉、
次に下の岩倉。

こんな順序で、
参拝されているそうです。

拝殿で軸に結んで、
夫婦岩と呼ばれているとか。

今は平野山地区の守り神…
サルタヒコの役回りは、
ここでもただの案内役

男山という地は、
おそらく太古の歴史より、
元々地の神が座されていた…
パワーの強い
石清水八幡宮の地には、
取って代わって
応神天皇とも言われる
誉田別命を祀る
ワケがあったのかも…
知らんけど(笑)

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