夏詣2025 若宮八幡宮~京急 川崎大師駅


京急夏詣ガイドに最寄駅
"川崎大師駅"が目についた!
川崎大師もお参りしたことなく、
この機会にと思い立ち、
京急川崎駅から乗り換えて、
大師線のずばり"川崎大師駅"へ。

日本初の鉄道開通は
1872年(明治5)のこと、
川崎大師への参拝客の多さに注目し
資本家の立川勇次郎が、
京浜急行の前身である
大師電気鉄道が創設されたのは
1898年のことでした。
広い鉄道網を有する京浜急行の
ルーツはこの地なのです。

<六郷橋~大師間の桜並木を行く電車>
京急HPより

当時は大師電気鉄道株式会社といい、
六郷橋~大師区間での営業開始。
開業当時の資本金は9万8千円、
単線2kmで保有車両は5輌。
明治32年1月21日の開通日は、
川崎大師の縁日の日に
あわせたもの
でした。

京急電鉄のマスコットキャラ
けいきゅん」。

ごりやく通りを往くと…

旧大師河原総鎮守である
若宮八幡宮に至ります。

東京都大田区東六郷にある
八幡塚六郷神社より氏子が移住、
六郷神社の御祭神 応神天皇
御子である仁徳天皇
淀川治水工事の所以で
祀ったのがはじまりとか。

検地にもとづく
小田原衆所領役帳』によると、
永禄2年(1559年)に初見あり、
創建以来 川崎大師平間寺に
属していた
ようです。

明治の神仏分離で
平間寺から離れますが、
平間寺38世の親族が宮司を
担っていたようです。

境内にある
"大師河原酒合戦 三百五十年記念碑"

慶安2年(1649年)5月大師河原の
名主である池上太郎右衛門幸広と
その一族14名が、江戸の医者で
儒学者茨城春朔とその仲間16名との
間で行った壮烈な酒飲合戦の物語
仮名草紙「水鳥記」によると…

名主のもとに酒豪をひきつれて
大師河原に乗り込み、
三日三晩酒飲みの強さを競ったと。
水鳥とは、さんずい水、鳥→酉、
即ち酒のことを意味
しています。

酒合戦「水鳥の祭り」、
毎年4月第一日曜日に
開催されているそうです。

江戸時代の川崎領稲毛領
またがって流れていたことに
由来する"二ケ領用水"の
欄干が境内に残されています。

その奥に朱の鳥居があり、
藤森稲荷神社



若宮八幡宮の名を世に知らしめた
"金山神社"が ど〜〜〜んと ちんざ。

聳り立つヤツ。

社務所でいただいたピンクのヤツ、
"かなまらみくじ"

日本奇祭の頂点"かなまら祭"は、
毎年4月におこなわれるのです。
巨大な男性器がピンクに塗られた
エリザベス神輿」が登場。
子宝飴」は早々と売り切れるとか。
ピンク神輿はエリザベス会館という
女装クラブが1989年に寄進したもの、
エイズ撲滅キャンペーン
一環として寄進されたそうです。

金山神社は日本の各地に存在、
鉱山や鍛冶屋など金属に
縁のある人に信仰されてきました。
川崎の金山神社も金山比古神
金山比売神を祀っています。

性的な象徴に夫婦和合、子宝繫栄などの
信仰は江戸期までは、
ある意味大切にされていたのですが、
昭和の高度成長期になって、
鉄の神様としての側面のみが残り、
性的な信仰は忘れ去られていったとか。

かなまら祭」は1969年からとか、
川崎ではその昔に「地べた祭」という
花見の時期に地べたから
エネルギーをもらって
下半身の病を治そうという
祭があったそうで…
一気にブレイクしたのは10年ほど前、
きっかけは外国人観光客の
SNSへの投稿
だったそうです。

末吉のおみくじには、
もえ出ずる
次第次第に運がひらけて
盛になります??だと!!


若宮八幡宮
御祭神:仁徳天皇
鎮座地:川崎市川崎区大師駅前2-13-16
最寄駅:京浜急行電鉄大師線 
     川崎大師駅 徒歩3分

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