マネがモネ??

19世紀の西洋の近代絵画の歴史の冒頭を飾る画家で、
「 印象派 」の中心的存在である
 エドゥアール・マネ は、
 《 草上の昼食 》
という作品で有名です。

《 草上の昼食
(Le Déjeuner sur l'herbe)
エドゥアール・マネ
 1862-1863年
 オルセー美術館(パリ)






この作品、
サロンに出品されたときのタイトルは
   《水浴》
であったらしいです。

「光の画家」で知られる クロード・モネ も、
《草上の昼食を描いています。

モネの《草上の昼食発表後に
マネは個展を開き、モネに応えるかのように
 この作品のタイトルを《 草上の昼食に変更したそうです。

裸体が軸になる構図は

 その時代には評価されなかったんでしょう。

「マネがモネ」ということですね。


「人物と周囲の自然との組み合わせも不自然であると指摘されてきたが、
 人物と自然は別々に写生されたのだろう。
 それ以上に、当世風の男とヌードの女が同時に
 森の中にいる状況が違和感を与えている。」
 『食べる西洋史 -「最期の晩餐」から読む』
  (宮下 規久朗 みやした きくろう 著、光文社新書、2007年)


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