ひな祭り!
3月3日は、
五節供 ごせっく のひとつ、
「上巳 じようし 」
ともいうそうです。
「上巳」は、
古くは中国で、最初は3月の始めの巳の日に、
後には3月3日にみそぎとして不祥を祓う
という行事から始まったものです。
地域によっては今でも紙製・土製などの
雛人形を川や海へ流す「流し雛」となりました。
身代わりとしての雛人形です。
江戸時代になると京都や大坂でも
飾る雛人形が登場したようです。
江戸では段を7、8段にしているのに対して、
京坂では
「二段ほどの段に・・・屋根のない御殿の形を据えて
殿中には 夫婦一対 の小雛を置き・・・
また近年は 豆御殿 と名づけて一尺ほどの
屋根のあるものを作って飾る」(『守貞謾稿』※より)
だったそうです。
3月5日まで大阪の天六にある
住まいのミュージアム
「大阪くらし今昔館」で、
江戸時代 に飾られた お雛様 が飾られています。
『 守貞謾稿 』とは?
『 守貞謾稿 』(もりさだまんこう)は、江戸時代の風俗考証を記したもの。
著者の 喜田川 守貞 は、1810年( 文化7年6月 )の大坂生まれ、
30歳近くなって初めて江戸に移った。
風俗もろもろが、京・大坂と余りに異なるのに驚き、
また絵心もあったので写生なども交えて稿を重ねられたもの。
「京大坂では~、江戸では~」と、
可能な限りの比較対照を試みていている。
「 五節供 」とは?
人日 (じんじつ)(1月7日)・上巳 (じようし)(3月3日)・
端午 (たんご)(5月5日)・七夕(7月7日)・
重陽 (9月9日)で、江戸幕府が公式にこの5日を祝日にした。