1970EXPOユニコレ⑰ みどり館とコスモルック


みどり館のユニフォームは、
銀色のコスモ・ルック
コスモコール・ルックとか
スペース・ルック、宇宙服ルック
とも呼ばれていたそうです。
1966年にピエール・カルダン
発表したのが最初とされますが、
宇宙時代を象徴する
メタリックな素材を使い、
宇宙服にヒントを得たスタイル。

カナダ館のユニフォームも、
コスモルックでした。

フランス館のユニデザインは、
クリスチャン・ディオール
手掛けたものでした。
夏服は
白色のタートルネックセーター、
そして銀色のジャンパースカート

合成皮革で新しい素材は、
よごれがつきにくく、
すぐに落とせるというメリット、
若々しさがアピールされました。

アストロ=天体とドラマ=劇をあわせ、
そう名付けらた "アストロラマ"、
メカニックのイメージに相応しく、
袖にはシンボルマークワッペン

ベルトと帽子、靴、ハンドバッグ、
黒でスタイルを引き締めています。

みどり館のホステスたちは、
協賛企業から派遣されてきた
女性ばかりだったとか…
普段は三和銀行の支店
外国為替業務に携わっていた
女性もいたそうです。

「さすがみどり館、
 疲れもなくなる」

といってもらえるようにと
みな張り切っていたそうです。

雨天、戸外用のユニ、
白いエナメルクロス
帽子、ケープ、ブーツが
セットになっています。

パビリオンの内外で
シンプルな美しさを
表現するのが狙いでした。

ドーム内はすべてスクリーンで、
周囲360度、上下210度で
どこからでも鮮明で美しい映像を
見ることができたそうです。

半球状のドームは基礎部分を除き、
鋼管を使った三角形を
基本とした多面体で構成。

ガラス繊維強化プラスチックの
成形パネルによって、
美しさが際立っていたそうです。

"誕生"と"前進"の二部構成、
宇宙の創世から人類の未来を
描く"誕生"のドラマ、
未来に向かっての創造、
スピードとスリルの世界"前進。
515個のスピーカーから
超立体音響がドームに溢れたとか。

日立館とのコントラスト…
個性溢れたパビリオンが
隣り合わせに配置されていたのです。

このブログの人気の投稿

異界との出入り口《春日権現験記絵》

1970EXPOユニコレ⑨ サンヨー館 ウルトラソニック・バスからミライーへ

1970EXPOユニコレ⑧ 日立グループ館 飛び立つパビリオン

1970EXPOユニコレ⑦ 三菱未来館 スリーダイヤ

太閤秀吉を辿る vol.11 加藤清正と島津義弘の虎退治