1970EXPOユニコレ⑥ "朝な夕な"のブローチ 生活産業館
若々しさを強調
合服、夏服、コートの
3種類で1セット。
合服は開催から4月~5月まで、
紺色のトリコットのブラウスに
白色のジャージのベストと
パンタロンの組み合わせ。
紺色の大きなネクタイの真中に、
オレンジ色の"朝な夕な"の
マークのブローチ。
生活産業館のユニフォームの
デザインもコシノジユンコ。
“ユニフォームに従来からある
事務服、作業するための
服装ということからの脱皮”。
夏服は5月中旬から終了まで、
暑い日本の夏は解放的で活動的に。
白色のジャージのスポーティな
ミニのワンピースをエナメルの
ベルトでウエストを絞る。
ストレッチのストッキングブーツは、
"地下足袋"ともいえるが、
若々しさを表現した産物。
ヘアスタイルが統一されているのは、
“カツラ”を着けていたことによる。
まだウイッグという言葉はなく、
カツラを"未来の帽子"だとも呼んだとも。
髪型と服装がピッタリと合ったとき、
初めて統一されたユニフォームの
持つ意味が生かされるのだとした。
ストレッチ素材を使いつつ、
流行を敏感に反映して、
ミニスカートやパンタロンに。
「 朝な夕な 」がテーマ??
33 の企業や団体が共同出展、
サンケイ新聞によると、
"中堅企業を集めた共同館をつくろう"
との趣旨で、1967年から計画がスタート。
万国博準備室と大阪市経済局が中心となり、
財団法人 万国博共同出展協会」が設立、
Y.K.K.吉田工業㈱ 、象印マホービン㈱、
ぺんてる大日本文具㈱ 、
ガス器具の㈱パロマ、
シューズの月星化学㈱が参画した。
これらの企業の製品が人々の
朝から夕までの生活を支える…
「ハニーハウス」と呼ぶ展示室では、
朝の目覚めから夜の眠りまでの
一日の生活の流れを5つの部門に分け、
28のブースで演出。
ユニフォームは仕事をもつ女性の
新しいシンボルパターンであるべきだ。
万国博を機会に広く
提唱していこうとしたコシノジュンコ。
”おしやれは「生活」そのものにある”、
働いているときにもおしゃれは必要だ。
ユニフォームにもっと夢があってもいい。
コシノの強烈なメッセージが
込められていました。