1970EXPOユニコレ⑧ 日立グループ館 飛び立つパビリオン


2月28日まで行われている
万博記念公園内にある
EXPO70パビリオンで開催中の、
ユニホーム・コレクション

その展示のなかで三菱未来館
ならんでコーナー展示されているのが、
日立グループ館です。

内部も伺うことできる大きな模型は、
EXPO70パビリオンの常設展示
未来の乗り物をも連想させる
宙に浮いた円盤状と解説されるが、
大きな掃除機?いや炊飯器だと、
来場者の印象はそんな感じだったとか。

ホステスが残した
Good byeメッセージは、
宇宙に飛び立つパビリオンが描かれる。
「乗り物に乗っての旅」という
コンセプトはしっかりと
根付いていたようです。

観客はまず、長い空中エスカレーターで
最上階のガラス張りの
「スカイロビー」へと運ばれる。
次にマンモスエレベーターで
「シミュレート・ホール」へと移動する。

日立評論1970年EX号の
「日立超大形エスカレータ」
によると、
屋外設置のエスカレータは、
風雨、じんあい、直射日光および
真冬の温度差に十分に耐える構造。
ハンドレールは日立が研究開発、
全面ハイパロンゴムで覆われていた。

色が鮮明でデザイン性が高く、
汚損が少ない上に、
汚れが簡単に拭き取れた。
屋外使用の耐久性も高く色あせ、
強度劣化もほとんどない


世界のエスカレーターの
シェア1位は日立製作所
2位がアメリカの
Otis Worldwide Corp、
3位に三菱電機が続く。

国内シェア1位は三菱電機だが、
最近事情が変化してきているそうだ。
時間外労働の規制の強化、
2024年問題
が関係していて、
"働かせすぎ"日本の事情が、
中国などの猛追に拍車をかける。

パビリオンの話にもどります…
シュミレートでは16の
操縦室が並んでいて、
操縦室には8人ずつが着席。

正面のフロントウインドーに
空港の風景、滑走路、
まわりの風景が映し出される。
観客が操縦してテイクオフ。
ガイドランプの指示で
16の操縦室が30秒ごとに
リレーで交代するのだとか。

合服は濃緑色のミニのワンピース
長袖の上着に帽子とパンプス、
こちらは濃緑色。



夏服は白色のシャツに
赤色のミニスカート

白色をベースに赤色のラインの
入ったベストを着用する。

スカートと同色のベレー帽。
白色のパンプス。

袖には日立マーク
パビリオンのイラスト、
EXPO70のロゴをあしらった
ワッペンが付けられていました。
ユニフォームのデザインには
担当者はどのパビリオンも
かなり苦労したようです。
美しく他のパビリオンより
目立つものを目指したが…

試作品に対して重役からは
「派手すぎる」とか
「企業イメージと違う」

とダメ出しがが多く、
簡単には決まらない。
派手でもおとなしくとも
ダメなのだから、
デザイナー泣かせ
でした。

だが…
ホステスのユニフォームが
パビリオンの人気を左右する。
慎重にならざるをえなかった。


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