和順な華頂山へ 方丈庭園…そして七不思議のこと


知恩院方丈庭園へ…
行き着くことままならず

阿弥陀堂

御影堂を後ろ手に

集会堂の武家門前を通って…
ちなみに"しゅうえどう"と読む。

新玄関を過ぎ…

庫裏玄関に至るが"方丈庭園"の
案内を見つけられず…

寺務棟にて教えていただきました。
"和顔愛語"の扁額がみえます…
和顔はやわらかな顔、
愛語はやさしい言葉。
笑顔で愛情のこもった
言葉で話すこと…

和順会館のフロント横、
"和顔地蔵尊"がありました!

ふたたび御影堂より渡り廊下で、
集会堂に至って方丈庭園拝観受付へ…
こちら"勅使門"北側蟇股の"鯉に乗る老人"。

桃山期流行の故事伝説の意匠、
こちら"牡丹唐草"で、
南側蟇股には
"巻物を持ち鶴に乗る老人"とか…

知恩院には"大方丈"

"小方丈"があり、
どちらも1641年(寛永18)築、
洛中随一の名書院は普段は、
非公開なのですが…

1月20日から"京の冬の旅"で
16年ぶりに戻ってきた"鶴の間"
そして七不思議の一つ"抜け雀"
有名な"菊の間"の襖絵がみれるとか。

狩野信政の絵の巧みさ
あまり上手く描かいたので?
雀が生命を受けて飛び去った??
七不思議をすべてみることは、
叶いませんが方丈庭園受付近くの、
七不思議"の展示がありました、
"抜け雀"は「心をみがく」。

方丈廊下杉戸絵"三方正面真向の猫"は
親のこころ」、
"鴬張りの廊下"「仏の誓い」
三門の"白木の棺" 「不惜身命」
御影堂正面の軒裏の"忘れ傘"は、
「恩・報恩仏の誓い
」、
大方丈入口の廊下の梁の
"大杓子"「仏のすくい」、
黒門への登り口の路上の
"瓜生石" は「はげみ」とか…

大方丈の前には"心字池"

家光公 御手植乃松は養生中とか…

小方丈前には"二十五菩薩の庭"
庭園の基となるのは知恩院所有の
"阿弥陀如来二十五菩薩来迎図"。
臨終の時に念仏を唱えれば、
阿弥陀如来と二十五菩薩
お浄土へ迎えてくださる様子の作庭。

観世音菩薩、大勢至菩薩、薬王菩薩、
薬上菩薩、普賢菩薩、法自在王菩薩、
獅子吼菩薩、陀羅尼菩薩、虚空蔵菩薩、
徳蔵菩薩、宝蔵菩薩、金蔵菩薩、
金剛蔵菩薩、光明王菩薩、山海慧菩薩、

華厳王菩薩、衆宝王菩薩、
月光王菩薩、日照王菩薩、
三昧王菩薩、定自在王菩薩、
大自在王菩薩、白象王菩薩、
大威徳王菩薩、無辺身菩薩。
どれがどの菩薩様なのか?
植え込みは来迎雲を表す。

急峻な山頂ごしに飛雲に乗って
降下するの"早来迎"の異名をもつ。
往生者が経巻前に端然と坐すさま、
右上の虚空中の"宝楼閣"など、
往生の階梯の最上位"上品上生図"が
意図されているのです。

心を澄ませばそうみえるのかも…

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