大津絵の伝承者たち② 浅井忠


おなじみの大津絵キャラが
描かれた図案
黙語図案集』。

1903年に刊行されたもの、
花鳥中心の日本の図案に対し、
モノ足りなさを感じていた
浅井忠という人がまとめたもの。

浅井忠(1856-1909)は、
京都における洋画黎明期に
大きな足跡を残した人。

皿の図案として、
12点の大津絵画題が
描かれています。

「西洋人は
まだ大津絵を知らんが…
紹介してやったら
非常に受けるだろう」

パリ帰国後の浅井の想い。

杉林古香によって菓子盆に
再現されたとか…

迎田秋悦
《七福神蒔絵菓子器》

浅井忠図案には、
大津絵の遺伝子が
宿っています。

『黙語図案集』
浅井忠 黙語会編
彩色木版24枚・モノクロ図版124点 

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