なごやの近代化産業遺産をあるく④ 県庁舎


大津橋を渡ると…
城構えの愛知県庁舎
そして奥に塔がみえるのが
名古屋市庁舎です。
もとは中区新栄町にあった
市庁舎は木造2階建て、
昭和天皇御大典の記念。
名古屋市庁舎は先駆けて、
1933年に完成していました。

頂部に城郭風の屋根を
乗せた特異な意匠である
帝冠様式」のフォルムは、
国威発揚の波に乗ったものか。

庁舎の基本設計は、
西村好時さんと
渡辺仁さんに委嘱。
実施設計は、
県建築部営繕課の
手によるものです。

外壁は2階の窓下までを
花崗岩貼りで頑固に、
大手門とも思わせる
正面玄関はまさに威風堂々。

軒回りは富国石貼り

車寄せの天井

繰型(くりがた)彫刻





土曜閉庁で固く扉が
閉ざされていました。



上部6階窓下までは黄褐色のタイル



6階の壁面は
白色の磁器タイルが
用いられているとか…

陶磁器どころの愛知県で、
城の白壁を表現しています。

尾張名古屋は城でもつ
そんな風景がここにあります。
三重県伊勢地方の民謡
伊勢音頭」…
「伊勢は津でもつ、
 津は伊勢でもつ、
 尾張名古屋は城でもつ」と。

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