祇園さんご朱印巡り 後祭その四


鷹山(たかやま)

ご朱印はこの御神体に、
在原行平が詠んだ
「翁さび 人なとがめそ狩衣
 けふばかりとぞ鶴も鳴くなる」
という和歌が添えられています。

鷹山は2026年を目標に
復興を目指す「休み山」。

江戸時代から曳山、
天明の大火で罹災…、
寛政年間に復活したが、
文政年間に大風雨により大破、
巡行を取りやめたそうです。

会所に御神体などを飾って
披露する「居祭」。

こちらの手書きご朱印にも、
描かれる三体の人形。
鷹匠・犬飼い そして…
樽を背負い隠れて
粽を食う従者

会所で披露されます。

復活に向けて…
頑張っておられます。

鷹山(たかやま)
 三条通室町西入 衣棚町




鷹山の復活にむけて、
とても大きな役割を
果たしているのが、
横山華山の《祇園祭礼図巻》。

岩戸山」と「船鉾

文化9年(1812)
増補祇園御霊会細記
などの文献資料では、
「懸装品の上水引に赤地の鳳凰」…
などと記されているのですが、
どんな色使いなのか図様は?。
そんなギモンに応えてくれる、
それが《祇園祭礼図巻》なのです。

長刀鉾

山鉾巡行の順番は、
毎年くじで決められる。
ただその記録は、
鷹山」最後の巡行の
文政9年以降が残されています。

ただ図巻に描かれたくじ順、
合致する年がないそうです。
その訳は、鷹山が
くじ取らず”だったから。

月鉾

華山が描く山鉾は、
上下をトリミング。
鉾頭が描かれない。
南観音山」に「鈴鹿山

ただ、
鉾と鉾の間は山三基
山鉾の総数は三十三基
というルールで描かれるので、
くじ取らずの鷹山の存在で、
山鉾の特定ができるのです。
上巻は「保昌山」から…
綾傘鉾
太子山
下巻の二番目に「役行者山

鯉山
下絵の《祇園祭鉾調巻》も
残されていて…
華山の取材力に
脅かされます。

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