ならら古墳めぐりvol.1 開化天皇陵


駅前古墳」と呼ばれる
春日率川坂上陵
「かすがのいざかわの
 さかのえのみささぎ」。

ホテルの脇にある参道は
しっかりとした長い道のり…
ただ平城宮跡周辺の
佐紀盾列古墳群
大王の陵墓と比べると、
すこしこぢんまり。

ただ、
奈良の中心市街地に
突如現れるその姿は、
スケールの大きさを
感じさせます。

築造は5世紀前半とされ、
近世に隣接した
「念仏寺」の一部でもあり、
念仏寺山古墳」。

いわゆる「欠史八代」※の
最後の「開化天皇」の
陵墓だと宮内庁の治定
なされています。

春日率川宮を
皇居としたという
『日本書紀』の記述、
いまの「率川神社
周辺とされていて、
近い位置にあるので、
ここを治定したとも…

古墳は5世紀前半のもの、
それを示す埴輪が出土…
ちなみに『日本書紀』によると、
開化天皇の御在位は、
紀元前58年〜98年。
115歳で崩御したとある。


「念仏寺山古墳」

・春日率川坂上陵、開化天皇陵
・前方後円墳
・墳丘長約100m、高さ8m
5世紀前半
・奈良市油阪町

※欠史八代とは?
第2代綏靖(すいぜい)天皇から
第9代開化天皇までの天皇。
系譜に関する記述(帝紀)だけで、
事績にまつわる伝承や記録(旧辞)が、
ほとんど記載されていない。
このため「歴史を欠いた八代」と呼ばれる。
ちなみに
綏靖、安寧、懿徳(いとく)、孝昭、
孝安、孝霊、孝元、開化。

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