迎賓館赤坂離宮をたずねる① 四ツ谷駅から門牆


迎賓館赤坂離宮
ネットで予約したら土曜日の朝イチ、
内覧してまいりました。

東京メトロ丸ノ内線 四ツ谷駅は、
地上に駅があって
四谷見附橋が架かります。

新宿からくる街道は、
防御上のコの字型に造られていて、
明治になるとこれが交通の障害に。

1911年に外堀に架橋して街道を
直進させる工事に着工、
迎賓館などの風景との調和を図り、
フランス風クラシック調
デザインに設計された四谷見附橋、
1913年9月に完成しました。

ユリノキの並木のあたりに来ると、
都心とは思えぬ静謐な一画が出現。

迎賓館赤坂離宮のある敷地は、
かつて紀州徳川家の中屋敷
総面積 約66万平方メートル、
その北隅の117,062平方メートルが
現在の迎賓館赤坂離宮の敷地。

もともと丘陵地帯で、
紫色の茜が多く繁茂していたところから、
茜山あるいは赤根山と呼ばれていて、
赤根山に登る坂を赤坂と…

1873年(明治6)5月、
旧江戸城西の丸御殿が炎上し、
旧紀州徳川家屋敷のこの地が仮皇居に、
1889年1月に新宮殿にお移りになって、
あらためて赤坂離宮と称せられました。

洋風の東宮御所の建設機運により、
1898年に東宮御所御造営局 設立、
1899年に着工、10余年の歳月と
総工費510万余円が費やされ、
1909年に完成されました。

正門である白い門牆(もんしょう)

外構柵が設けられ、
その長さ161m、高さ9.4m、幅4.2m。

燦然と輝く金色の菊花の紋章

門牆の意匠はフランスの
ヴェルサイユ宮殿の正門と通じます。



正門、脇門、外構柵は、
かつては黒色であったそうで、
改修にあたり白色とし、
同じ色調の本館が縦格子越しに、
庭園の緑色に望まれる効果を
狙ったものと言われています。

正門から中門に至る広い門庭の
中央の車道は花崗岩の舗石敷
正門から入った賓客に
日本的風趣を印象づける意図で、
クロマツが植えられています。
クロマツは千葉県九十九里浜産とか。

門庭と玄関庭を区別するために、
ヴェルサイユ宮殿グラン・トリアノン
正門の範をとって中門が設けられています。

正門前にある哨舎(しょうしゃ)
正門にあわせ白壁に丸屋根、
頂上に飾りをのせたデザイン。



一般見学の入場は西門からで、
中門あたりのは帰りに撮ったもの…

西門から赤坂離宮へ…
本館、大噴水は改めてブログります。

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