竹中大工道具館へvol.1 木と組み合う
イケフェス2016 御堂ビルで
いただいた招待券にて、
記念として開館されたのは、
オープンしたのは2014年、
日本で唯一の
「ゆく美 くる美」で、
東京国立博物館 主任研究員の
東京国立博物館 主任研究員の
市元 塁 さんが
イチオシ!されていました。
木造建築といえば…法隆寺。
当時の道具は残っていませんが、
古材に残る刃の痕跡から、
ヤリガンナ、鋸(のこぎり)、
そして斧も使われていたことが
展示室で一番目立つのが
「唐招提寺 金堂 組物模型」。
杉や檜のような木目の通った
木が必要だったそうです。
奥にある大鋸(おおのこぎり)の
登場は室町時代のこと。
松や欅といった木も
利用できるようになり、
天井や床の構造に大きな
変化をもたらしたと…
平内政信という大工が書き著した
『匠明(しょうめい)』の奥書、
そこにあるコトバが
「五意達者 (ごいたっしゃ)」。
五意とは
式尺の墨𨦈(すみかね)、
算合(さんごう)、手仕事、
絵様(えよう)、彫物 のこと。
式尺の墨𨦈は設計と墨掛けの技、
大工の式祭で飾られた「儀器」。
金箔や漆で装飾されており、
儀式の決まりを事を
習得しておくことも、
棟梁の素養のひとつだったと
言われています。
継手とは材をのばすために
同じ方向に材を継いだもの、
仕口とは材を組みために
角度を変えて、
直角や斜めに合わせるもの。
木の表裏、元と末、
反りやひずみなどの
木のクセをどう読むか。
建物の骨組みを全体として、
部分に力をかけすぎず、
うまく流れているかを
昔のことから、
学ぶところが多いです。