天浜線〜動く転車台へ


天竜浜名湖鉄道の最大の見所、
天竜二俣駅の転車台

転車台とは…
蒸気機関車が走っていた時代、
進行方向に向けるための
回転式の設備のこと。
両方向運転できる
機関車がほとんどなので、
姿を消しつつある近代化遺産です。

この駅には車両区があって…
この建物も文化財扱いですが、
まだまだ現役です。

ディーゼル車なので、
方向転換は実は、
必要はないのですが…

天浜線の転車台は上路式
機関車の重量を支える
プレートガーターが上にあるため、
掘り下げの深さが浅く済むのです。

モーターを動力源として
回転する「電動牽引機」。
なかなかの年代物で
鉄道省 昭和12年」とある。
いまや需要のない転車台なので、
長く使うにも修繕パーツが
なかなか手に入らないとか…
そのために代替パーツ用として、
JR九州から譲り受けたのがコレ。
分解してなんとか乗り切ろう!、
という算段なんだそうです。
ブレーキ装置はないので、
列車の運転と同じタイミングを
うまく合わせる必要があるそうです。

では…なぜディーゼル車なのに、
転車台が必要なのか???

天浜線は電化されないままに、
JR東海から引き継がれたので、
予算がありませんでした。

車両区もそのまま
引き継いだというわけで、
転車台とセットの扇型車庫
そのまま使っているということ。



扇型車庫の一番端に…
鉄道歴史館

マニアにはタマラナイ空間デス。



転車台が華やいだころ…

こちら加熱炉
SL時代の整備士は、
特殊な工具を作だったとか…
焼けた鉄を叩いて仕上げたそうです。

















こちら通票というもの。
「輪っか」は持ち運びのためのもの。

輪っかの下部にある玉が通票で、
●・▲・■などの種別があり、
列車運行の制御を握っていたと…
くわしくは通票のHPで!



今は懐かしい「硬券」の保管箱。
切符は今のように薄くなく、
硬い紙で出来ていました。
見学記念は硬券でした!!



こちらドクターイエローならぬ、
ドクター東海です。
線路と架線の点検車両ですが、
天浜線のチェックは線路のみ。
JR東海さんからお借りして、
気動車に押されて走るのだとか…
いつ走るのかはシークレットです。



おなじみ中川礼二さんも。



SLがあった頃の名残…
   運転区浴場
蒸気機関車にたずさわる人たちは、
いつも真っ黒だったので、
運転区にはかならずお風呂。

1940年につくられたもの。

そして高架貯水槽
蒸気機関車に必要なのは、
石炭と大量の水。
ここには70トン貯えられたとか。
ちなみにSLで一度に
14トン積み込むそうです。

6本のRC造脚。脚の部分は耐震化して
作り直されたそうです。

SLが残っていれば、
もっとお客さんを呼べたのに…
ガイドさんがとても残念そうに
話されていました。

天竜二俣駅前の公園にかつてのSL。



次は走るSLを!


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