自転車のまち 堺を走る② 堺と自転車


なぜ堺で自転車?
日本では1900年前後から、
ハンドルやフレームなどの
部品製造が始まりました。

もともと欧州からの
輸入自転車の修理のため…
堺といえば…鉄砲や包丁
それらの職人たちが
今風に言えば、
新規事業として参入
というのがキッカケでした。

第1次世界大戦で
輸入がストップすると、
国内の自転車生産が本格化。

第2次大戦では堺も焦土化…
その中で島野鉄工所などの
被災は比較的小さかったそうで、
早く操業再開をされました。
ちなみに…
博物館はシマノさんが設立、
前身は島野鉄工所です。

自転車をこぐ足を止めると、
後輪と連動していたペダルは、
空回りします。
下り坂で安全運転するには、
ペダルと後輪が連動しないように
させることが必要です。
自転車に欠かせない重要部品、
その名は「フリーホイール」。

第1次大戦後の不況のさなか、
たった1台の旋盤で月三千枚の
「フリーホイール」を
生産した人がいました。
島野鉄工所の創業者、
島野庄三郎さん。

1939年には月産10万枚、
市場シェア6割を記録と
シマノ70年史』は伝えます。

第2次大戦後…
物資輸送を担って、
自転車需要が急拡大。
ちなみに…
中高時代の愛車は、
これと同種…
氷屋チャリンコ」!
理由はカラダが重いから(笑)

その後…
70年代には国内生産940万台、
世帯普及率は約7割に上昇した。
部品生産では堺のシェアが、
ほぼ半分に達したそうです。

ただ80年代以降は円高不況、
割安な中国製に席巻され…
シマノとしのぎを削った
企業たちが姿を消しました。

3階は自転車文化フロア、
触って試せる機能体感とか…

こちら…リブダイナモ
ハブダイナモを比べてみよう。

仕組みはこんな感じ… ※1
前輪の車軸まわり「ハブ」に
発電機があるので、
タイヤとの摩擦で回る
リブダイナモに比べて、
ライトを付けても
重くなりません。

最近のはオートライト
無灯火で警察官に
停められるってことも
なくなりましたね。


ハブダイナモについては、
 じしゃく忍法帳
 第119回「自転車のハブダイナモと磁石」の巻
 -車輪の中に格納された発電機- を参考にしました。

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