時代が求めた1970デザイン展③ TPOに合わせて

TPO(Time、Place、Occasion)
                              というコトバ。
生まれたのは、
東京オリンピック前夜の1963年のこと。
1960年に発足したファッション研究団体
MFU (MEN"S FASHION UNION)が、
ファッションテーマとして提唱したのが始まり。

服装をただ季節で着分けるではなく、
 時間や場所、場面に応じて着るものを
 工夫しながらコーディネートしていこう」と。

ファッションだけではなく
ライフスタイル自体を提起したのが、
1970というデザインをリードしたと言われる
VAN」を立ち上げた石津謙介さんその人です。
東京オリンピック…そして大阪万博と、
世界中から押し寄せる外国人たちから
所詮 東洋の島国や」と笑われないよう、
文化水準の高い装いを推進するスローガン。
それがTPOってコトバだったのやと思います。
まさしく「IVY (アイビー)」とは、
前に向かっていくスピリッツのこと。
石津謙介さんは、大阪万博日本館の
男性ユニフォームのデザインも行っていたとか。
会場にあった右のが
ソレなのかも知れませぬ。
「TPO」の話にちょっともどります。
このTPOって覚えやすさもあり、
流行語となって服装のこと以外にも
さまざまなビジネスシーンで
まさに多用された感がありましたね。
ところがTPOは和製英語というか、
日本で生み出された略号。
場面に応じた着こなしならば、
occasional dressing 
ってことになるかも?
IVYたちもオフには
カッコイイクルマに乗って、
かわいい女の子を助手席にって、
至極当然やとオモテたら…。

でもでもサイキンの若者って、
クルマ乗らないし、
免許ももってないらしいです。
虎次郎専属のディーラーマンも、
「女の子の軽に涼しい顔して、
 スマホでナビってるって」(TдT)
ガンガン行こうぜってのはウザいんかな?
当時のビビットな彼女はこんなお召し物。
RENOWN娘がワンサカワンサカってことで。



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