復興熊本城をたどる③
石垣の損傷
はんぱない(T . T)
熊本城の被害状況※は、
次の通りである。
・重要文化財建造物の被害
13棟全ての建造物が被災した。
中でも東十八間櫓、
北十八間櫓は全壊。
宇土櫓の五階櫓は、
屋根・外壁等破損だが、
続櫓は倒壊。
不開門、長塀が一部倒壊した。
・復元建造物の被害
1960年再建の天守閣など、
復元建造物20棟も全て被災。
塀のほとんどは倒壊…
戌亥櫓、飯田丸五階櫓など、
建物下の石垣が部分崩落…
倒壊のおそれがある。
天守閣は
鉄筋コンクリート建造物なので、
建物自体の損傷は少ないが、
大天守最上階の瓦は
ほとんどが落ちて破損している。
・石垣の被害
最も大きく被害を受けたのが石垣。
熊本城の石垣は、
973面・約79,000㎡に及ぶ。
築石が崩落したのは229面・
約8,200㎡で全体の約1割、
緩みや膨らみのため
積み直しを要するのは
517面・約23,600㎡で
全体の約3割の面積に及ぶ。
1㎡の築石の数は
平均して3~4個程度と考えると、
約7万~10万個の築石を
積み直すことになる。
こちら藤崎台球場
今年は
オールスターがやってくる。
※被害に関するレポートは
「文化遺産の世界」vol.30
嘉村 哲也 / 熊本市役所 熊本城総合事務所
熊本城調査研究センター 文化財保護主事