大阪のはしばし vol.1 鉾流橋
中之島の中央公会堂から
北にかかる橋「鉾流橋」。
天神祭に行われる鉾流し神事に
ちなむ名がつけられているので、
古くからの橋との
印象が持たれますが、
実はこの地に架橋されたのは、
1918年(大正7年)なのです。
大阪控訴院が新築、
1919年に中央公会堂…
そして
1922年に大阪市庁舎が完成と、
中之島の近代化が進められて、
橋の需要が高まった時でした。
昭和初期はこんなふう…
戦争中の金属供出などで、
高欄、照明灯は失われたそうです。
レンガ敷きの歩道などが
整備されました。
デザインが採用されたのは、
天神祭の船渡御が行われることを
考えてのことでしょう。
この業を成合いとする商人が
集まる場所だったようです。
「社頭(しゃとう)の浜」と
呼ばれたそうでして、
天神祭の古い形では
ここから神鉾を流し、
流れ着いた場所に御旅所を設けて
二度の世界大戦で中断、
1949年に復活したものです。
復活の神事は7月24日の
天神祭宵宮の朝に、
小舟に乗った神童が
川面に鉾を流すのみなのです。
復活の神事は7月24日の
天神祭宵宮の朝に、
小舟に乗った神童が
川面に鉾を流すのみなのです。