京もみぢ2022 三千院 大原女と地蔵さまたち


三千院には小さな仏さまもあちこちに。

子を抱く



すでに悟りを開いたか

こちら童やも



金色不動堂の北、
"律川"にかかる橋を渡ったところに、
鎌倉時代の大きな阿弥陀石仏。
昔、炭を焼き始めた老翁が住んでいた
売炭翁旧跡と伝えられることから、
親しみをこめて"売炭翁石仏"と呼ぶとか。

「炭竈のたなびく煙 ひとすじに
 心細さは大原の里」

寂然法師の歌が遺ります。
大原の柴や薪、農作物などを
頭にのせて町まで売りに歩いた
行商の"大原女"。
鎌倉時代から昭和初期まで、
紺色の着物に赤いたすき…

三千院への道すがら
妖精のように…

"白川女"は紺木綿の着物の肩に
手ぬぐいをかけ友禅の襷。
"桂女"は桂川でとれた鮎を売り歩く…

祖母の西陣の家にも、
賀茂なすとか柴漬けとか…
売りに来てはりました。

大原の魚山は"呂川"と"律川"とに
挟まれているのですが…
調子外れを"ろれつが回らない"、
漢字で書くと"呂律"。

仏教音楽である天台声明の
発祥の地である魚
山、
呂川と律川は和楽の旋法
因んでいるのです。



(絵葉書より)

往生極楽院南…弁天池の脇にたたずむ
小さなお地蔵さまたち…
苔と一体となっておる。
石彫刻家の杉村孝氏の"わらべ地蔵"。
どこにいたのか"もみぢ葉"に
隠れていたのやも知れませぬ。




撮影 2022.11.19

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