京都モダン建築祭2022 平安女学院 室町館


日本聖公会に属する
キリスト教主義の平安女学院
1875年(明治8)に大阪川口居留地で、
ミス・ガードルード・エディ
によって創立されました。

1894年に京都に移転、
京都を代表するミッション系の
女子学校としてその後 発展…
戦後は短期大学が開学されました。

2000年に4年制大学設置、
室町館は2007年設置の
国際観光学部のキャンパス

室町館は3期にわたって建設…
短期大学の学生が急激に
増加していくなか、
次々に建て増しさられたとか…

クイーン・アン様式
赤レンガむき出しの壁に、
シンプルな窓まわりと
急勾配の屋根が特徴なのですが、
"室町館"では衝立のように、
ファサード部分は2006年改修。


"京都モダン建築祭"のメインスポットは、
"アグネス"エリア
だったかと思います。
10月5日には国際観光観光学部に
建築祭事務局長 藤井容子さんが講義…
「平安女学院大学は企画の
 早い段階から大学と連携して
 公開することが決まっていた
ため、
 国際観光学部の学生さんが
 案内するイベントを
 とても期待している」と…

1880年(明治13)は"照暗女学校"、
St.Agnes' Schoolと称され、
いまでも京都で"アグネス"といえば
平安女学院のことを指すのです。

正門と大正館 1919年

大正館全景 1919-1926年





図面などなど

展示写真も学生さんが準備したとか…

屋上までの階段にも展示

階ごとに階段の壁の色の
バリエーションが面白い。

屋上に上がらせてもらいました。
手前が通り向かえの"昭和館"、
瓦屋根で煉瓦造りが"明治館"。

買い求めた絵葉書に女学生の姿…
日本で初めてのセーラー服
といわれているもの。
1920年になって初めて制服を
洋装化したのが平安女学院とか。
セーラー服が女子生徒の制服の
「定番」となりますが、
広く知られるセーラー服とは、
一線を画する独創的として、
文化的価値が評価
されています。

絵葉書より…
二階席のある講堂 "アグネスホール"

アールヌーボー様式をテーマに
デザインされた学生食堂 "エディ・カフェ"

水晶やアラベスク文様のタイル、
シャンデリアが目を惹く化粧室
"クリスタルルーム

オシャレな赤い椅子だなぁ〜と、
屋上でパイプ避けで
置いてあったのです❥❥❥

いろいろ準備をされ日本最古級
このリードオルガン演奏
予定されていたそうですが…故障のため
奏楽の目処がたたなかったとか。
多くの時間を準備に
費やされてたのでしょうね。
関係者の方が深く頭を
下げておられたのが、
とても印象的でした。

オルガン内部の刻印製造番号から、
1886年製と確認されています。

セント・アグネスの
モダン建築祭レポ
が続きます…

★ 京都モダン建築祭 公開データ ★
平安女学院大学 明治館、室町館

公開日時 : 11月11日(金)-13日(日)
公開エリア: 明治館、室町館
所在地  : 京都市上京区武衛陣町221
■室町館
竣工年  : 北側1965年、南側1962年、
       南東側・玄関1967年、
       ファザード 2006年
改修年  : 2006、2008、2018年
構造・規模: 鉄骨鉄筋コンクリート造・
       地上4階(一部5階)、地下1階
設計   : 富家宏泰(富家建築事務所)
施工   :ミラノ工務店
改修   :住研設計

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