猿田彦のミチを開くvol.26 京都鞍馬口・猿田彦神社


同志社大学の今出川キャンパス
ほど近くにおられる猿田彦命さま。
小社で通り過ぎてしまいそうに…
かつては広大な境内を誇り、
将軍家より神事料として
小山郷柏木田が
寄進されていたそうです。

御由緒書は木札で字がかなり、
薄らいでいてほとんど読めません。
ここ鞍馬口の近くに住む、
中一からの旧友から、
「ここにサルタヒコ居てはる」と。
由緒書新調をお願いしておきました…
どうなることやら(笑)

桓武天皇はこの神の託宣によって
平安遷都を決意され、
793年(延暦12年) 勅願によって
社殿を造営されたと伝えています。
1383年(永徳3年) の造営には
勅使が差遣され、
足利義満も奉幣し、
御神楽が奉納されたとか…

しかし実際には長岡京造営の
最高責任者である藤原種継が暗殺…
この罪を被せられた早良親王
不慮の死を遂げて怨霊となり
飢饉や疫病の流行、
近親者の相次ぐ変死などが
発生したとされ、
さらに洪水による被害も重なり
和気清麻呂の建議により
平安遷都が決定されたとのこと。


扁額には「猿田彦大神宮」とあり、
かつて広大な敷地を持ち
多数の境内社を祀っていたとも…

烏丸通に面する角には、
御霊神社参詣道とあり…
先の社伝が伝えられているのは、
平安京遷都の重大なきっかけとなる
早良親王(崇道天皇)を祀る
上御霊神社がすぐ近くにあり、
おそらく付会されたものかも。

現在の社殿は1985年に
新築されたものとか…

京都鞍馬口「猿田彦神社」
京都府京都市上京区上御霊前町

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