文楽ぬ忠臣蔵その壱 由良助はまだか?!


今年は国立文楽劇場
開場35周年ということで、
仮名手本忠臣蔵』が、
どんと!全段完全上演
通して見ておりまして…

一回目の鑑賞から振り返り、
大序より四段目まで…
浮世絵と川柳を添えて、
綴って参りますので、
お付き合いください。


「大序 鶴が岡兜改めの段より」
川柳「前表は兜の数も四十七」
兜の数も四十七とは
仇討ちの予兆とか…

物語は、鎌倉の
鶴が岡八幡宮から始まります。
塩谷判官の美しい妻
顔世御前は、新田義貞の兜を
確かめるために呼び出され、
高師直と対面。
ここがドラマの発端。

「二段目 桃井館力弥上使の段」
桃井若狭助の屋敷に、
塩谷判官の使者…
大星由良助
息子 力弥使者。



「三段目 下馬先進物の段」
川柳
「餌をかわぬが
   鷹の羽の落度なり」
鷹の羽は塩治=浅野の紋所、
鷹の縁で餌をやらぬ とは、
賄賂をつかわぬとの意。

「 四段目 花籠の段」

高師直に侮辱され、
城中で思わず抜刀。
閉門の処分を受けた
塩谷家ではその後…

そして「通さん場」の
「 塩谷判官切腹の段」
「通さん場」とは…
茶屋から菓子や弁当などを
客席に「通さん」。

判官が切腹したあとは、
ほとんど台詞がなく、
三味線の二の糸が
響く静寂な舞台。
「寒さとはカラ二の
 つなぐ間なりけり」
と…

大序より四段目まで
あらすじは…
まんが「仮名手本忠臣蔵」にて
わかりやすいですよん。


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