四日市の近代化遺産めぐり ~ 市立図書館


こないだ行った四日市市
伊勢湾台風の被害をくぐり抜けた
近代化遺産をみつけたので
ちとブログります。

四日市市のマンホールは、
タンカーにコンビナート…
右上にみえるのは
大阪万博のパビリオン
移設されていた名残…

葛飾北斎の富嶽三十六景
「神奈川 沖浪裏の富士」の
波をデザイン化した

こんな感じだったそうですが、
愛知万博のオーストラリア館出品の
カモノハシも展示していたり…
今は更地になっているそうです。
マンホールのコアラはシドニーとの
友好港だからだそうです。

建物に戻ります。

1929(昭和4)年、
四日市の実業家 熊澤一衛氏の
寄贈の旧四日市市立図書館
正面中央の
モニュメント2588は、
皇紀2588年という意味。

皇紀とは神武天皇即位紀元のこと、
日本書紀』がもとの紀年法で、
戦前戦中はこちらが使われました。
皇紀2588年の昭和3年に、
昭和天皇即位式が行われ、
その記念に建てられたことを
意味しています。
左右にあるレリーフには、
兎が杵で餅をつく意匠です。
和歌を好んだ熊澤氏の雅号、
月台」に由来するもの。

鉄筋コンクリート造2階建、
スクラッチタイル張。

大きく窓が取られています。





実は繁華街に隣接した
ロケーションなのですが…
こどもの家(児童館)として
市民に親しまれています。

こちら公園内の公衆トイレ、
なぜこんな出で立ちなのか??
ちょっと一昔のラブホのよう。

第二次大戦中の四日市空襲時は、
病院に転用されたことも。
上部が白いテラコッタ製と
思われる柱が4本並びまず。

軒飾り






「四日市市市立図書館」
→すわ公園交流館
竣工年:1929年(昭和4)
設計 :小笹徳蔵(清水組)
構造 :鉄筋コンクリート造り、2階建て
所在地: 四日市市諏訪栄町
【国・登録有形文化財】

熊沢一衛とは?
(くまざわ-いちえ 1877-1940)
1925年(大正14) 伊勢電気鉄道社長となり、
全線の電化と養老鉄道との合併を実現。
また熊沢殖産、四日市倉庫などの社長をつとめた。

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